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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第2章 修行
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ローラースケートとソバカス娘

 (紅葉さん大丈夫かなあ・・・・・。)

 日本からこのアメリカ・ニューヨークにきてから、彼女とは手紙のやりとりもしていませんでした。 

 再び自分は、紅葉さんから頂いた、真っ赤なカニのキーホルダーを眺めていたのでした。

 僕はこのまま感慨にふけりながら、お昼休みの時間を終えるものと思っていました。

 が、しかし・・・・・・・


============== ガラガラガラーーーーー!!!!! ===============


 (な、ななな・・・・!?)

 突然な何かが迫ってくる音に、ボクはガバッと顔を起こしました。


============= ガガガガ、ガラー!!!!!!! ================

 

 それはさらに接近してきて、自分にとっては危険の感じるレベルまで、引き上げられる存在となったのでした。

 「うあわあああああ!!!!!!!!!!!!!」

 「ぎゃあああ!!!!!!!!!!!!」

 双方が叫び声をあげて、交錯したかに感じたのでした。

 (・・・・・・・・ほっ・・・・・・)

 特に自分は、痛みを感じませんでした。

 幸いにも、僕は接触を免れたようでした。

 しかし・・・・・・。

 そのガラガラ音の主は、ボクが座っていたベンチにまともに激突していたのです。

 僕は安否が気になって、凝視しました。

 だが、それが少々まずかったのでした。

 自分が視線を向けたところには、ミニスカートでローラースケートを履いたソバカス娘が転がっていたのでした。

 

 「いたたたた・・・・。」

 彼女は目をパチパチさせながら、倒れたまま腰をさすっていたのでした。

 (大事には至っていないのかな・・・?)

 ボクは直感的に、女の子が大怪我をしていないように思えました。

 「ふうっ・・・。」

 彼女は上半身を起こしましたが、尻餅をついた状態でした。

 (・・・・ほっ・・・・・・)

 僕は若干、安心してローラースケートのソバカス娘を眺めていました。

 「な・・・!」

 なぜか彼女は、ボクを一瞬にらみ付けてきました。

 そして不思議なことに、バツが悪そうに少し顔をそらしたのです。

 (な・・・、なんなんだ?

 この女の子は・・・・。)

 ソバカス娘の、理解しがたい態度に対して、僕はどの様に反応すればよいのか困ってしまいました。


 =============== ガッシ!!!!! ===================


 「な!?」

 急に彼女は、ボクの両肩を強く掴んできました。

 「みてたの!?」

 「え???」

 そりゃあベンチにローラースケートで激突したので、とても心配していたからみていたのですが・・・。

 「ジロジロみてたじゃない!?」

 「え・・・、まあ・・・。」

 女の子の問いに、否定は致しませんでした。

 でも、とたんに彼女の感情が頂点に達した事を、僕は感じたのでした。

 (え・・・?

 いったいこの娘は、どうしちゃったんだろうか?)

 「やっぱりみたんじゃないの!?

 お!!」

 「い!?

 いだだだだ!」

 ボクの肩を掴んでいる彼女の力は、さらに強度を増したのです。

 「やっぱり、ワタシのスカートの中をみたのね!!」

 

 「ええええー!?」

 彼女は、一体を何を言っているのでしょうか・・・。

 この僕が、女の子のスカートの中を覗き見るなんて・・・・。

 ・・・・まあ・・・・、確かにベンチに激突して転倒したソバカス娘は、ミニスカートで行儀のよろしくないポーズを取っていたのですが・・・・。

 「んーーー。」

 彼女はボクをにらみ付けながら、うなっていました・・・・・。

 その様は、まるで犬が人間を威嚇している事を連想させる雰囲気でした。

 そんな女の子をみて、僕は滑稽に感じて笑ってしまいそうになりました。

 「な!?

 なにをニヤニヤしているのー!?」

 ソバカス娘は、グイッと僕の両肩を引き寄せてきました。

 「わわっ!?」

 ボクは彼女に何をされるのか、と焦ってしまいました。

 と、思ったのでしたが、女の子はパッと両手を僕の両肩から話したのでした。

 (あ、あれ・・・?)

 不意に解放されたボクは、拍子抜けしたのでした。


 「んんーーー!」

 ローラースケートのソバカス娘は、顎に右手の親指を当てて、唸りながら腕組みをしていました。

 (な、なんだ・・・?

 何をこの娘は考えているんだろうか?

 それにしても、衝突したり、騒いだり、唸ったり・・・・。

 本当に落ち着きのない、女の子だなあ・・・・。)

 そして、その落ち着きのない娘は、さらに行動を加速させていくことになるのでした。

 「よし!」

 ソバカス娘は、何か意を決した様子でした。

 「さあ!

 ここでクイズです!!」

 彼女は右手の平を、僕の方に向けて、左手を腰に当ててポーズを決めていました。

 (え?

 急にどうしたんだ?

 この女の子・・・。)

 金髪の白人娘が、ミニスカートでローラースケートを履いているその様は改めて見てみると、まさにアメリカン!、な感じでした。

 「問題1!」

 どうゆう訳なのか、女の子はボクに対してクイズを出題をするようでした。

 それに対して僕は、ゴクッと唾を飲み込んで身構えたのでした。


 「今のワタシのパンツは何色でしょうか!?」

 「水色・・・・。」

 「ピンポーン!!」

 その女の子は、満面の笑顔で両手を挙げていました。

 ハッと、ボクは我に返りました。

 (いえ・・・、僕は見たんじゃない・・・、僕の視線の先にスカートがあったんだ・・・・。)

 「何をブツブツ言っているの!?」

 ソバカス娘は、グイッとボクの胸ぐらを掴んできました。

 彼女は満面の笑みを浮かべたと思ったら、今度は鬼の様な形相を露わにしていたのです。

 「やっと、口を割ったわね!!

 アンタ、やっぱり見てたんじゃないの!!!」

 「いや、だからあれは不可抗力で・・・・」

 何とかして、僕は誤解(?)を説かねばなりません・・・。

 だって、もうすぐ午後の練習が始まってしまうのですから・・・。


 「その割にはアンタ、ワタシのスカートの中をジックリと眺めていたじゃないのー!!」

 「ぐわっ!ぐわっ!!」

 ローラースケートのソバカス娘の腕力の強さに、ボクの首はガクンガクンと振られていました。

 おそらく僕は、この物語が始まって以来、最大(?)のピンチを迎えていたのでした。

 (これはまずい・・・。

 早く、この冤罪(?)を解かないと・・・・。)

 しかし今度は、女の子の動きが急にピタッと止まったのでした。

 「あっ!

 まずい!

 パパだっ!!」

 突然に彼女はパッと両手を離し、僕を再び解放したのでした。

 「いだっ!!」

 今度は不意を突かれたボクの方が、尻餅をついたのでした。

 あっという間に、女の子はローラースケートで、シャーッと走り去っていったのでした。

 (な、なんだったんだろうか・・?

 今の娘は・・・。)

 急な事態の収束に、ボクは若干名残惜しくも、ホッとしていたのでした。


 「おい、ナツメ。

 もうレッスン始まるよ。

 行こうよ。」

 サニーが、僕に声をかけてきました。

 「う、うん・・・。」

 気がつけば、もう午後の練習が始まる時間になっていました。

 振り向けば、サンダー・ライトコーチも歩いてきていました。

 僕たちは急いで、テニスコートに入りました。


 (しかし、あの女の子、どこかで見たことがあるなあ・・・。)

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