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ちょっと年上の女の子  作者: らすく
第2章 修行
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何かお悩みなのですね!?

 僕は睡眠に入る準備を全て終えて、寝床に着いていました。

 勿論、歯磨きも済ませています。

 しかし・・・引っ掛かるモノがあるのでした。

 サニーの事なのです。

 彼は、なんだか元気がなかったのでした。

 もっとも彼とは出会ってから、まだ二日しか経っていません

 (そうだ・・・・、ボクがサニーの何を知っていると言うんだ・・・。)

 僕は、その様に自分自身に言い聞かせて眠りに入っていったのでした。

 しかし・・・、彼に対して抱いていた違和感は現実のモノとなるのでした。


 翌日・・・・

 何の問題もなく気持ちよく目覚めることが出来ました。

 しかし・・・

 僕は手早く準備を済ませ、隣のサニーの部屋のドアをノックしました。

 (あれ・・・・・)

 ハッキリ言って、彼がその部屋にいる気配がしないのでした。

 ひょっとしたら、先にコートに向かったのでしょうか?

 ボクは仕方が無く、一人で練習に向かうことにしました。

 

 遅刻することなく、練習に参加したのですが・・・

 (あれえ?)

 サニーの姿が見えません・・・・。

 一体どうしたのでしょうか・・・。

 そうこう考えているうちに、練習が始まりました。

 ボクは目の前のことに集中することしかなく、午前中の時間はあっという間に経過しました。

 どうしてもわからないので、僕は思い切ってサンダー・ライトコーチに聞いてみることにしました。

 

 「あ、あの・・・、コーチ。」

 「ん?」

 「今日はサニーの姿が見えないのですが・・・。

 彼はボクの隣の部屋なんですけど、朝から一度も姿を確認出来ていないんですよ。」

 「んー。」

 サングラスごしでは、どんな表情なのかわかりにくいのですが、サンダー・ライトコーチは特に慌てた様子はありませんでした。

 「ここでは、よくあることだな・・・。」

 その言葉は、とても落ち着いたものでした。

 これは、何を意味しているのでしょうか・・・。

 コーチは髭をサラサラとさわりながら、歩いて行ってしまいました。

 それを僕は、呆然と立ちつくして眺めているしかありませんでした。


 モヤモヤとした気持ちを胸に抱きつつも、ボクは午後のレッスンに向けて腹ごしらえをすべく、今日もアカデミーのレストランへと脚を運んだのでした。

 「いらっしゃいませ!!」

 今日も元気にムーンが、迎えてくれました。

 ボクは彼女に、ランチを注文しました。

 「お待ち下さいね!」

 ご機嫌な感じのムーンのテンションに対して、ついて行きかねている自分がテーブルにいました。

 (ここでは、よくあることって・・・・なんなんだろうか・・。)

 

 「お待ちどう様!!」

 ウェイトレスさんが、ランチを持ってきました。

 そして、チラッと僕の顔を見て、

 「ごゆっくりどうぞ!!」

 彼女は、厨房の方に歩いて行きました。

 どうやらムーンは、僕が悩んでいる事に気がついているようです。

 

 「今日も有り難うございました!」

 ウェイトレスさんは、会計の折でも元気を通しました。

 ボクは、またコートに向かうのですが、背中に視線を感じました。

 振り向くと、彼女が僕の方を見つめていました。

 その表情は、少し心配そうに見えるのでした。

 (やはりムーンは、ボクの様子を気にしていたんだ・・・。)


 そして午後も、嵐のような練習が過ぎていったのでした。

 やはりサニーの姿は、そこにはありませんでした。

 今日の練習は終わってしまいました・・・・、とても腑に落ちない点を残したままに・・・

 僕の脚は自然と、ガット張り機の部屋へと向かっていたのでした。

 「いらっしゃい!」

 

 期待通り、そこにはアカデミーのストリンガー・・・、ムーンがいたのでした。

 「今日もストリングを張るんですね!」

 「うん・・・・。」

 確かにボクは、今日もラケットのガットを一本切りました。

 でもここに入室した理由は、それだけでは無いのでした。

 恐らく、その事は彼女も承知なのだと思っています。

 「それと・・・・」

 女の子は、ジッと僕を見つめてきました。

 「何かお悩みなのですね!?」


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