一気に、話はまとまります
紅葉さんは、前話に引き続いて右足をテーブルに乗せていました。そして紅葉さんは、脚をおろしてフウーと息をついて落ち着きを取り戻しました。
雪乃さんは、「ごめんなさいね。この娘、周りみえないから・・・・。」とウェイトレスさんに謝罪していました。
「いえいえ。」ウェイトレスさんは、ニコッと笑顔を見せ立ち去っていきました。
「巳波くん、みた?」紅葉さんは、僕に振り向き問うてきました。
「え?」ぼくは、息をのみ返答に窮しました。
「だからみたのかな?」紅葉さんは、とても意地悪な笑みを浮かべていました。
(もちろん紅葉さんはミニスカ(米第6部分参照)だから、見えましたよ。そりゃあ、あんなに脚を思い切りあげられたら・・・。しかも、黒のレースだし・・・。紅葉さんは黒が好きなんだなあ・・・・。)僕は聞こえないように小声でブツブツ言ってました。
「ふうん、ワタシのしっかり見てたんだ。」
「どわああ!!!」気がつけば、紅葉さんの顔が至近距離にありました。しかも紅葉の耳が、僕の口のわずか一センチぐらいのところにある。(紅葉さん、近っ!!)
「ふうー。」雪乃さんがため息をつきました。
「あんたら、思春期の中学生か・・・・。」雪乃さんは、呆れていました。さっきのウェイトレスさんも、いつも間にか背後に立っていて冷や汗をかきながらも笑っていました。(よほど、僕たちの会話が気になっていたのでしょうか?)
「脱線したお話を元にもどして、ね?」雪乃さんは、話の本筋に切り込みました。
「このパンフのテニスアカデミーには、実はもう巳波くんの事は紹介してあるのよ。巳波くんが、正式に入りたいというのなら話はつけてあげるわよ。」雪乃さんは、このアカデミーの出身でプロテニス選手だから、コネクションがあるようです。
「あ、有り難う雪乃さん!!是非、お世話になりたいです。」僕は、迷うことなく即答しました。雪乃さんが女神に見えてきました。
「あ、でも感謝するなら、紅葉にしてね。この娘が、私に半ばゴリ押しで相談してきたんだから。」今回も、紅葉さんが助けてくれたのでした。
「紅葉さん。有り難う!!」と言って、僕は紅葉さんの方に振り向きました。
(スヤスヤ・・・・)紅葉さんは、テーブルにうつ伏せに寝ていました。
それにしても・・・・。紅葉さんの寝顔は、まるで遊び疲れた子供の様でした。
雪乃さんからの具体的な話は続き、僕は一ヶ月半後にアメリカに旅立つことに決めました。




