第2章 ジーザスのメモ
サダ、ワルド、ジーザスの3人は、カサブランカ市の魔王が経営するキャバクラ、マオウの伝説の前にいた。
3人は店の中に入ると、大勢の客で賑わっており、茶髪のポニーテールに、フリルのついた赤のミニドレスを着たギャバ嬢のリーダー・茜が、忙しそうにギャバ嬢達に指示を出して、客の席に着けさせていた。
茜「いらっしゃいませ!!あっサダさん!!魔王様とキャサリン様が、奥のスタッフルームでお待ちです。」
サダ「分かったわ、ありがとう。あなた達も着いて来て!!」
サダは、ワルドとジーザスに向かって言った。
ワルド「お、おう!!」
3人は奥のスタッフルームへ行き、入ると、黒のデニムに黒のパーカー、白のドクロの柄が入ったTシャツを着た魔王・ルーファスと、黒色のドレスに、白の格子柄が入ったドレスを着た、人型ドラゴン・キャサリンが、黒のソファに座って、ウイスキーの水割りを飲みながら、話をしていた。
キャサリン「ルーファス、私はあなたのことが好きなの。」
魔王・ルーファス「キャサリン、お前は人間のように見えるが、ドラゴンじゃないか。」
キャサリン「ドラゴンは、人を好きになったらいけないの?ルーファス、あなたは私のことが嫌いなの?」
魔王・ルーファス「キャサリン、俺は今、お前と恋愛をする気分じゃないんだ、分かってくれ。」
キャサリン「また例の七色の男の話?もういい加減にして!!あなたが相手にしなければ、七色の男は何もしないはず。」
魔王・ルーファス「それはダメだ。奴は先代の魔王様を殺している。それに奴がいる限り、世界征服は出来ない。」
サダ「はい、そこまで!!キャサリン、下らない恋愛ごっこで、ルーファスを困らすのはやめて。」
サダは、魔王・ルーファスとキャサリンの会話に割って入った。
キャサリン「あ~あ、サブリーダーが帰って来ちゃった。でも、私がルーファスを愛しているのは本当よ。」
サダ「あなたの気持ちは2の次、3の次。ルーファス、聞いて。七色の男は、光属性の超強力魔法を使うわ。あなたと正反対の魔法よ!!」
魔王・ルーファス「なに!!俺と正反対の魔法を使うとは!!やはり、七色の男は俺の前に立ち塞がる男。」
サダ「ジーザス、メモを。」
ジーザスは、胸ポケットからメモ用紙を取り出し、サダに渡した。サダは、メモ用紙を見て絶句した。
サダ「なに、これ!!」
メモ用紙には、次のように書かれていた。
サダのパンティ 3日前 水色
今日 水色
同じパンティを3日履き続ける女・サダは不潔だ。せめて、パンティは毎日変えるべきだと思う。
ジーザス「サダ、アンタは汚いふしだらな女だ。しかも、なぜ水色をチョイスするのか分からん。」
キャサリン「サブリーダー、それは女として最低だと思う。清潔感がない女はモテないわ。」
サダ「ふざけるな!!ちゃんと下着は毎日変えてるわ!!たまたま3日前と今日のパンティの色が水色だっただけ!!私は、この街一の洗濯大好き女よ!!」
ルーファス「サダ、言い訳は見苦しいぞ!!」
サダ「もう!!みんな嫌い!!」
サダは、怒ってスタッフルームから出ていき、ワルドとジーザスも、サダの後について慌てて出て行った。




