荒天
キサラギ「フッ狂犬・ミヤモトも堕ちたもんだな。もっとアグレッシブな闘いになると思ったが、そんなショボい技で、しかも人を斬れないとは。」
ミヤモト「お前など、斬るに価しない男だからだ。お前なら、1000回闘ったら1000回勝てる!!」
キサラギ「なんだと!!仕切り直しだ!!構えろ!!」
二人が言い争いをしていると、凄まじい轟音が鳴り響いた。
ゴゴゴゴゴオオオオ!!
村人達「じ、地震だ!!」
「あ、雨だ!!暴風だ!!」
「さっきまで天気が良かったのに、なんで急に!!」
キサラギ「魔王の奴、まさか本当にノヴァを殺ったのか!!」
ミヤモト「ノヴァ?それは、この星の名前じゃないか。魔王は、この星に何かしたのか?」
レッドドラゴン・ヴィクトリーとブルードラゴン・ギズモは、星海草原に下りて、ムシャムシャと星草を食べていた。エルダとユナは、その光景を見ながら星草の上に、ユナが持って来たシートの上に座り、話していた。
エルダ「へえ。ユナちゃんて言うんだ。可愛いわね。私はエルダ、あなたと同じドラゴン・ライダーよ。」
ユナ「お姉さんは、ポナ村に何をしに?村を襲いに?」
エルダ「最初はそのつもりだったけど、あなたが相手じゃねえ。おまけに、ヴィクトリーもやる気ないし。」
ヴィクトリーが、七色の星草を食べながら、テレパシーで答えた。
ヴィクトリー『闘う必要がないし、要は時間稼ぎをすればいいだけと思ったからだ。』
ギズモも、星草を食べながら、テレパシーで話始めた。
ギズモ『時間稼ぎ?何の?』
ヴィクトリー『なんでも魔王って奴が、この星の支配者・ノヴァに話に行くんで、お前らに邪魔されないようにと。それで、俺達はポナ村に来たんだ。』
ギズモ『ノヴァに?魔王はノヴァに何の話をしに?』
ユナ「ノヴァって、この星の名前じゃないの?」
エルダ「ったく、ヴィクトリーは口が軽いわね。ノヴァはこの星の支配者で、勇者を生産するらしいの。それで、四六時中、魔王様の所に勇者を送り込んで来るんだって。それをやめてもらうために、ノヴァに話しをしに行ったらしいの。」
ギズモ『まさか、本当にノヴァっているのね。ノヴァを殺せば、この星は滅ぶって聞いたことあるけど。』
エルダ「へえ、よく知ってるわね。さすが、長生きしてるだけあるわね、ブルードラゴンは。魔王様もそれを言ってた。だから、取り合えず話に行くんだって。」
ギズモ『ポナ村にノヴァっているんだ。あなた達に注意を引きつけて、その間にって感じ?でも、絶対誰かに見られてるわよ。例えば、オババ様とかに。』
ギズモが話をしていると、轟音が鳴り響き、地震が起きた。
ゴゴゴゴゴオオオオ!!
噂のオババ様が、ちょうどノヴァの背中を刺して殺し、世界中で大地震や暴風が起こっていた。
ギズモ『なんで突然、こんな激しい天気に!!まさか、魔王がノヴァを殺したの?』
エルダ「それはないはず。いくら魔王様でも、ノヴァを殺せば自分も死ぬことぐらい分かるでしょ!!」
ヴィクトリー『エルダ!!それからユナちゃん、とにかく俺達の側に!!』
激しい暴雨と地震で、無数の大きな木々の枝や石、岩の欠片が飛び交い始めたため、エルダとユナは、ヴィクトリーとギズモの近くへ駆け寄った。
ユナ「世界は、滅びてしまうの?」
ギズモ『魔王といえど人間。人間のすることは、分からないわ。』
ヴィクトリー『全くだ。滅ぶと分かっていてもしてしまう。それが、人間だと俺は思っている。』
エルダ「あなた達の言う通り、私達人間は、バカだからねえ。」
暴雨と地震の中、幾つもの石や木々の枝、人間の捨てたゴミ等が、ヴィクトリーとギズモ特有のバリア・ドラゴンシールドに当たり、砕けていた。




