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ドラゴンライダー  作者: 明日こそはシンデレラ
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ソータ、ルーファス団長と出会う

ルーファス団長とサダは、ポナ村の入口まで、サダの魔法・ムーヴメントで来ていた。


サダ「ルーファス団長、本当に私と団長だけで行くんですか?」


ルーファス団長「そうだ。俺のネガティブ軍団は、他の町や村に散らばって、賢者の石の情報を集めている。それに、二人だけの方が、村人達も油断するだろ。さあ、さっさと変身の魔法をかけろ。ついでに偽造のステータスもな。」


ルーファス団長は、村の入口で鋭く睨みを効かしている、黒髪の小柄な少年・ヨータを見ながら言った。


サダ「ああ、あの少年ですね。じゃあ、行きますよ。トランスフォーム・オウンセルフ!!」


ルーファス団長とサダは、紺のUVハットにライトブルーウォッシュのデニム、ストライプドットのシャツを着て、いかにも観光客を装って村の入口へ向かった。


ルーファス団長「サダ、これって女物の服じゃないか。」


サダ「いいからいいから。団長、けっこう似合ってますよ。」


ヨータ「攻撃力6に防御力5、職業は女の方が高校教師で、男の方は土木作業員か。よし、大丈夫だろ。」


ヨータは、2人を止めずに村へ入れた。


ルーファス団長「さすが、カサブランカの街最強の魔法使いだな、サダ。」


サダ「あんな子供に見破られるようじゃあ、魔法使いとしてダメてしょ。」


ルーファス団長「じゃあ、俺は七色のガキを。お前は、この村のオババ様とかいう奴から賢者の石のことを聞き出してくれ。」


ルーファス団長とサダは別れ、それぞれ村人から情報収集を始めた。


ルーファス団長「七色の男を一目見てみたいんだが、今どこにいるのか知らないか?」


村人・男「ああ、ソータか。たぶん、畑にいってるんじゃないかな。ここから少し行った所に、丘に登る獣道がある。その獣道を抜ければ、ソータの畑だ。たぶん、そこにソータはいるはずだ。」


ルーファス団長「そうか、ありがとう。」


ルーファス団長は、村人の男に言われた通りに獣道を登り、ソータの畑に着いた。そこで、一人の大柄な少年が、鍬を持って土を耕していた。


ルーファス団長は、早速話しかけた。


ルーファス団長「おい、そこの畑仕事をしている兄ちゃん。お前が七色の男か。」


ソータは、なんとなくその男・ルーファス団長から奇妙な威圧感を感じ、そして、敵だと直感した。


ソータ「そうだ。あんたは魔王の遣いか?」


ルーファス団長「そうだ。お前をぶっ倒しに来た、見よ!!これが俺の本当の姿だ。」


ルーファス団長は、UVハットとストライプ・ドットのシャツ、ライトブルーウォッシュのデニムを脱ぎ棄てた。


黒い兎のような長い耳のヘルメットに、ネズミ色のTシャツ、黒のプレスラーパンツを履いた、真のルーファス団長の姿が現れた。


ルーファス団長「これが俺の本当の姿だ!!さて、お前のお手並み拝見といこうか。」


ルーファス団長の気迫じみた表情を見て、ソータは叫んだ。


ソータ「こ、こいつは変態だ!!筋金色の変態野郎だ!!」


ルーファス団長「初対面で人のことを変態呼ばわりするとは!!お前はもっと、人の気持ちを考えて発言するべきだ!!」


ソータ「そ、そうだな。それは悪かった。謝るよ。」


ソータが頭を下げた瞬間、ルーファス団長は殴りかかって来た。


ルーファス団長「隙あり!!ダークネス・パンチ!!」


ソータ「アイタッ。」


ルーファス団長は、ソータの頭頂部を殴り、ソータは尻餅をついて倒れた。

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