運営サイド
ウルがエリアボスをすべて倒す前の運営は。
「室長、ついに始まりましたね。」
「今の段階はまだレベルを上げているだろうけど、イベントの準備もしなきゃいけないな。」
最低でもボスを倒すのにレベル10はほしいから・・・・3日は持つかな。
「いや~俺もやりたかったですよ」
「私も~けも耳もふもふしたかった~。」
「今はそんなことよりも、仕事だ、俺はちょっと仮眠してくるからな?」
「「は~い室長、おつかれです。」」
「お休み~」
ドンドンドン
ん?誰だ?
「なんだ?」
「エリアボスが倒されそうです。」
聞き間違いか?
「エリアボスが発見された?」
「室長現実を見てください。」
「いやーごめん、それでえ、なに?」
「とにかく来てください。」
「・・・・・・あれ」
「あっ室長、今ちょうどエリアボス倒されましたよ。」
いったいどんな奴が倒したんだよ。
「それに嫌な予感がするんです室長。」
「どういうことだ?」
「あの初回報酬とソロ初回報酬を手に入れた子が」
たしかにランダムスキル獲得というプレイヤーからはほしいしな・・ん?ソロ?
「いやいや待て待て、今ソロといったか?」
「そうなんですよ!鬼人のプレイヤーが一人で倒しました。」
「その部分再生しろ。」
「はい」
そしてウルの戦闘が終わりかけの時。
「こいつのレベルは?」
「15ですね。」
「それでレアだから、25ぐらいか。」
「それだけじゃないです!あの浴衣と刀!ユニークアイテムですよ!」
「ユニークアイテムって序盤にあったっけ?」
「それが武器屋で鬼人で面白いからって理由で上げたそうです。」
「なんか俺らの知らないところでAI進化しすぎじゃね?」
「わかる、子供だと思っていたのに知らないうちに1児の母にみたいな。」
「室長あのプレイヤーの持つ装備ユニークアイテムの中では最強のですよ?」
「お詫びなんか渡して取り上げる?」
「それできるの?」
「プレイヤーは?」
「え~と、見た感じだめですね。」
「「はぁ~」」
とりあえず他のエリアのボスの調整でもしようかね。
でもそうするとなぁ。
「大変です!室長、このプレイヤー初回報酬をすべて狩り取るつもりです?!」
「なに!」
「見てくださいこの報酬を目にしている凶悪な顔!笑いましたよ!今!」
「ただ単純に嬉しいだけではないのかね?」
「いいえ私には、わかります!ボッチで、性格ひねくれている奴に決まっています!」
「そんな偏見で言うんじゃないよ。」
「歩き出した。」
あれ、こっちに町はないよ?ボスの後ろの道だよ?ねえどこいくの?
「室長、あいつの足だんだん早足になっていってますよ。」
「あれ、やる気だな。」
「あぁ狩る気だ。」
「「やめて~~~~~~~~」」
こうしてすぐにウルというプレイヤー許すマジと運営が涙目になりながらボスの調整をしました。