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主人公がみんな頼みごとを聴いてくれると思ったか!  作者: 坂本護
何で教えないといけないの?
6/14

面倒な時は即GM

 とりあえずこの邪魔な素材売りに行こうかな。

 ウルフの革999ウルフ牙300ウルフの尻尾100

 尻尾はレアみたいだな。

 町に着くとちらちらこっちを見てくる。

 うぜ。


 「あれ、どうかしたんですか?」

 

 この受付嬢俺のこと覚えているのか?

 今まで相当な数の人が来たと思ったけど。

 

 「覚えているんですか?」


 「それは一人目の異人でしたから。」


 なるほどな。


 「素材売りたいんですけど。」


 「でしたら、そちら「おい!」に」


 いきなり後ろにいたやつが話しかけてきた。


 「えっとどこに、素材持っていばいいんですか?」

 

 「あの、いいんですか?」


 すると受付嬢はちらちらと後ろに目を向ける。


 「今はこっち優先ですしね」


 「おい!聞けよ!その装備何処で手に入れたか言え!」


 マジめんどくさい、相手したくないな、こういう時はこれ!

 

 「コールGM」


 「はいはーいGMのななだよ~」


 「あの後ろの人がゲームの邪魔するんですけど。」


 「こう言ってるんですけど本当ですか?」

 

 「はぁ?何言ってんの?俺はコイツの装備で教えてもらいたいことがあるだけだ!」


 「って言ってますけど?」


 「なら教える気ないんで、これでいいですか?」


 「はぁ?何言ってんの、情報独り占めして言い分けないだろ?教えないなら決闘だ!」


 この人頭の中身がないのに同ゲームしているんだろう、不思議だ。


 「そうなの?ななさん。」


 「いえ別に言わなくてもいいですよ、自分で見つけるのもゲームってやつですから。」


 「だそうですよ?」


 「そんなこと知るか!決闘だって言ってんだろ!」


 プレイヤーサイキョウから決闘申請が来ました。

 こいつ本当にやばい奴だ、名前が最強って。

 そして俺の答えはもちろん。


 「いや、やりませんよ?時間の無駄ですし?」


 「は?おい決闘しろ!」


 「ななさん、これ以上時間の無駄です。」


 「そうみたいですね・・・・わかりました、サイキョウさんのアカウントを1日凍結します。」


 「はぁあああああああ?何で俺なんだよ、こいつが悪いんだろ?情報はみんなに知らせるべきだろ?」

 

 「それを言うか言わないかは個人の自由です。それにいちいち聞かないとできないようでは何のためにゲームやってるんですかって感じです。」


 「ふざけんなよ!」

 

 そう言い終えるとサイキョウがきえた。


 「このたびはご迷惑おかけしました。」


 GMのななはお辞儀をした。


 「いえいえこちらこそ。たぶんまたすぐに呼ぶと思いますよ?」


 「えっ?」


 「俺はこのゲームずっと一人でやる気ですし、情報一切誰にも渡す気ないんで。」


 「はぁ、まあがんばってください。」


 そう言い残すとななは消えていった。

 そしてすぐに。

 

 「さてそれでどこに持っていけば?」


 「はっはい奥ですね。」


 「わかりました~」


 ウルはそういい奥に向かっていく。

 この光景を見ていたプレイヤーはまたもや唖然としている。


 「見てたか今の?」


 「ふつうあんなことでいちいちGM呼ぶか?」


 「たぶんこれからも呼ぶだろうな。」


 「そうだね、掲示板に警告しておこうか。」


 そのころ最初に口撃をうけたとある女性プレイヤーは。


 「ん?口撃の気配がする。」


 「何言ってんの?」


 「なんとなく言わなきゃって気がして。」


 「まぁなんかよくわかんないけど頑張って。」


 

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