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主人公がみんな頼みごとを聴いてくれると思ったか!  作者: 坂本護
何で教えないといけないの?
12/14

おバカな姫

 「へ?」


 「あぁごめん、それで君は?」


 「私はリーベルと、ではなくただ単純にフランシスカです。」


 もうだめだよ~この子馬鹿すぎるよ。


 「そうなんだ、それでフランシスカは何を?」


 「城下町で冒険者に会いたいと思い来ました!」


 フンス!と鼻を鳴らす王女さま。

 だめだ、城下町とか言ったら正体言ってるようなもんだろ。


 「はぁ~」


 思わずため息が出た。


 「あっあの?どうかしました?」


 これはクエストなんだろうな。何かレアものもらえるかもしれないし乗ってみるのもいいな。


 「いや、なんでもないよ、それより俺も王都来たばかりだし一緒に行く?」


 すると王女はうれしそうな顔をして


 「ホントですか!あっそれとお名前は?」


 「あぁ俺はウルっていうんだ。」


 「ウルさんですね!鬼人ですよね?」


 「そうだよ。」


 「うわ~ホントにいたんですね!初めて見ました!鬼人は東の島国にいるって聞いたんですけど、なんでウルさんはこちらの大陸に?」


 「ん?あ~俺は異人だからね。」


 「あっお父様・・じゃなくてお父さんがが言ってました!少ししたら異人がいっぱいくるって!」


 「それは誰が言ったの?」


 「神様が信託をしたって聞いています。」


 GMが処置したんだろうな。


 「異人は強いっていいますし、ウルさんに頼みたいことがあるんですけど!」


 「え?やだよ?」


 「え?」


 しまったいつもの癖で反射的に断ってしまった。

 クエスト報酬クエスト報酬と心の中で言い聞かせる。


 「ごめん、それで頼みごとって何かな?」


 「え?はっはい、えっとダンジョンにあるっていうエリクサーを持ってきてほしんです。」


 なるほどな、だから冒険者を探しに行くところだったんだな。


 「いいけど誰かに使うの?」


 フランシスカが急に悲しそうな顔になり泣き出してしまう。


 「おっおいどうしたんだよ。」


 ほらほら周りの人見てるから、勘弁してくれよ~


 「わ、わだじをがばっって、ひぐっ、おがあさまが、呪いにがかっでじまって。それをなおすためにびずよなのでず。」


 お~お~美人ってのは泣いていてもかわいいのか。ってそうじゃなくて。


 「わかった、わかった俺がとってくるからな?泣き止んでくれよ。」


 じゃないと俺が死ぬ、心が死ぬ!


 「ひっぐ、あぎがどうございまず」


 はぁ~めんどくさいけどクエストみたいだからな。報酬に期待しよう。

 画面にクエストの文字とかないけど、大丈夫だよね?

 すると騎士が集団で俺たちの近くに来た。


 「おい!貴様!姫様に何をした!」


 あ~めんどくさい人が来ちゃったよ。


 「いや、俺はなんもしてないですよ?急に泣き出して。」


 「嘘をつくな!」


 「いやなら何で嘘って決めつけるか言ってごらんよ。どうせ俺が近くにいるから疑ってるだけでしょ?」


 「あたりまえだ!それが何よりの証拠じゃないか!」


 「じゃぁその姫様に聞いてもし違ったらどうするの?」


 「その時はその時だ!」


 「それじゃぁ俺の収まりがつかない、もし違ったら仕事やめてね。」


 「なんだと!そんなことを何故私がしなければならない!」


 「人を一方的に疑うことは罪だよ?」


 「そんなことあってたまるか!まさかお前が言い逃れしようとしているんだな!」


 「まぁいいや、貴方の名前は?」


 「罪人に名のる名はないが最後だ教えてやろう。王都王国騎士団副団長リハエルだ!」


 「副団長!」


 「そうだ!貴様が逃げようとしても力ずくで捕まえることもできる!」


 だがウルはそこに驚いたのではない。

 こんな奴が副団長なのか!王都大丈夫か!

 すると姫様が。


 「あ、あのウルさんは罪人ではありませんよ?」


 「姫様!」


 「それとウルさん、実は私この国の王女だったんです!」


 いやそんな笑顔で言われても、初めからわかっていたよ?なにその驚いただろうみたいな顔。

 むしろ今まできづかないと思っていたあなたに俺は驚きだよ。だが一応


 「まじか!」


 「はい!本当の名前は リーベルト・フォン・フランシスカです。」


 「隠していて申し訳ありません。」


 「では。今後の話もしたいので一度城にきてもらえます?」

 次回副団長、散る?

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