プロローグ
俺はぼっちだ。
今まで友達もいたこともないし欲しいとも思わない。
よく小説などではボッチのくせになんだかんだと頼みを聴いてそこから恋愛に発展、もしくは友達ができるなんてよくあるが俺からすると反吐が出る。
お前らボッチとしての心構えがないのか!少し可愛い女子に頼まれたぐらいでおどおどしやがって!
そんなことを思う主人公御影久こと高校2年生。
そして最後の先生の言葉
「それでは夏休みくれぐれも警察の世話にならないようにね」
「「は~い」」
「おい明日から始まるあれ買えたか?」
「抽選落ちた」
「私も~」
「俺も~」
「やっぱりか第2陣いつかなぁ~」
「わかんないよ、くそ~スタートダッシュ決めたかったのにな。」
こいつらが話しているのは、明日から始めるVRMMOのゲーム。アナザーバトルオンライン通称ABO。
ステータス、スキルあり、魔法ありのファンタジーゲームだ。
今やテレビ雑誌などに引っ張りだこのゲーム。1万個のゲームの抽選で1千万という人が動いた。
そんな中俺はゲットしている。
そして絶対にソロで進めるつもりでいる!
それを考えて帰宅する。
「ただいま」
「あっ鬼いちゃん」
これは妹の雫中学三年生。ちなみに俺は妹の頼みでも普通に断る。断り続けていたいつの間にか、お兄ちゃんが鬼いちゃんに聞こえるようになった。
「ただいま雫」
「うん!鬼いちゃん」
ニコニコしながら返事を返す。ちなみに雫は超絶美少女だ、学校でも告白されまくり、そんな美少女の頼みしかも妹の頼みなら普通は聞くだろう、でも俺は頼まれることになぜか拒否反応を示してしまう。
ただ普通に仲はいいほうだと思う。
「鬼いちゃん、明日からABOやるでしょ」
「おう!楽しみすぎるな!」
「うん!それでさ」
「やだ」
「なんで!てかまだなにも言ってないよ!」
「頼まれるの嫌だから」
「フレンド登録だけでもしよ?」
上目でうるうるしながら言う。
「えっ嫌だよ?」
「フレンドくらい、いいじゃん!お兄ちゃんの鬼!鬼いちゃん!」
「俺は生粋にぼっちマスターだから心構えからして違うのだよ!」
「ぶ~そんなんだから彼女も友達もできないんだよ!」
「そんなのいらないからな。」
「はぁ~ほんとにもう、本当に家族なのか心配になるよ!」
「俺は雫に感謝しているよ。」
真面目な顔でマジなトーンで言う。
「えっ」
すると雫の顔が赤くなりくねくねしだす。
「どんな所に感謝してくれるの?」
「雫みたいな美少女が」
「びっ美少女!」
より一層雫の顔が赤くなる。
「そう雫みたいな美少女の頼みを断ることで誰に頼まれても断る抵抗がなくなった!」
すると雫の顔が赤くなり涙目になる。
「おっ鬼いちゃんのバカァああああああああ」
すごい勢いで扉を閉め二回に走っていく。
「なんだったんだ?」
(今話題のABO、アナザーバトルオンラインが明日ついにスタートですね!)
テレビでABOの事をやっている。
そんな事よりキャラクリしなくては!
そう思い2階にダッシュ!
ヘッドセットを被る。
そして起動の言葉を言う。
「スタート!」
普通の主人公とは一味違うをコンセプトに書いていきますので!
よかったら楽しんでください。