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泥沼のラプソディー
土臭い僕らの
泥臭い僕らの
そんな生き様だとか
言ってみた所で
ここでは苦しいのだ
いつまでも
それは仕方が無い
甘味の代償はつきもので
平和という国の中で
僕らは誰かと誰かの和平を切望し
その癖、彼奴が派手に転べばいいのに、とか
呪詛に似た歌を平気で歌える
そんな僕らなのだ、仕方が無い
だから仕方が無い
泥沼のラプソディーを半狂乱で爪弾いてみて
調律すらできない僕らに愛の歌が出るはずもなく
だから仕方が無い
泥沼のラプソディーを言葉にならない言葉、音にならない音で、翼にならない翼で
空へ。
届くはずがない
としても
賭して
だから仕方が無い
を
殺しにいくのだ