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ラビリンス
ラビリンス
迷宮の残骸で
迷って、あるいは彷徨って
たどり着いた場所は
変わったつもりだった未来
あの時以来、何も変わっていない
迷い続けて進歩のない僕たちが
真っ白なこの場所では
後ろを振り返ってみても
なだらかな白い砂と
真っ赤な空が
夜闇に落ちそうで
足跡をつけたつもりでも
風に消えて舞う砂粒達が
マッカナ嘘と
消えるのに
僕らの軌跡なんて
その程度で
緯度、経度、測ってみても
北極星はとっくの昔に死んだんだ
ラビリンス
迷宮の残骸で
迷って、あるいは彷徨って
触って、笑って、あの瞬間が凍りついて
祈ることでしか 待つことでしか
表現できなくて
偶然に任せて漂うボトルシップのように
過去のあなたが
今の僕を探してくれたら
ラビリンス
迷宮の残骸で
迷って、あるいは彷徨って
たどり着いた場所は
変わったつもりだった未来
あの時以来、何も変わっていない
迷い続けて進歩のない僕たちが
一億光年彼方に向けて
ヒカルことはなんて大雑把な熱量で
ラビリンスで迷う
泥臭くて
摩擦ばかりで
だから美しくて
あの時以来、何も変わっていない
迷い続けて進歩のない僕たちが




