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サイレントノイズ
静寂の砂嵐で 忘れかけていた
貴方に逢えた?
ブラウン管では
声にならない声で泣き叫んだ
紡ぐ言葉の断片が
今はただ 枯れ果ての地で
静かに眠る
月無しの夜の黒色のミサ
光を忘れた星達の
祈り
願い
全て
砂
口ずさむのはレクイエム
音すらならないサイレントノイズ
魔法が死んだ日 古の記憶
朝陽は夕陽が殺したから
もう朝は来ない
夜に置き忘れたパイプオルガン
砂と消えた小さなメロディー
砂嵐の中で迷った子猫の泣き顔が
パズルの欠片となって消えた
そんな朝に囁くサイレントノイズ
抱きしめたノイズが
月夜のノイズが
醒めないノイズが
静寂の海で出会う事のできた貴方を
あっさりと殺したんだ
過去詩になります。多分2005年くらい。若かりし頃の僕は退廃的ーーなわけがなく(笑)
まぁ、やさぐれていた程度ではあるのですが。
今考えると、この時期は綺麗な言葉ばかり追いかけていたんだなぁ、と実感。
ん? あまり代わり映えしていない? そこは精進する次第です。