王都の異変
あ、どうも六月です、なんとか書くことが出来ました。
次の更新は別の作品を書いてからなので、あまり期待しないでお待ちください。
トワ達が急ぎ戻るっている時を同じにして王都では、1年周期に訪れる日蝕が起こる日、王都中がお祭りになっていた、特に城下の市場などはいつも以上に賑わいをみせていた。
「マーニャお姉さま、すごいです城下町がこんなに賑わっているのを初めて観ました」
興奮気味のエリーは病で寝たきりだった為に、ベッドから起き上がる事が出来て、今年の火喰らい祭で初めてバルコニーから見下ろし城下町の賑わいを観て興奮していた。
「あははエリー、城下町に行くともっとすごいよ」
「本当ですか!?ステラお姉さま」
「本当、本当、あ、でもエリーはもう少し大きくなってからじゃないとダメかな」
「う~、エリーも城下町に行ってみたいです」
「うーん、護衛の人を連れていけば何とかなるかな」
「そうねステラ、エリーの場合は護衛になる方に人見知りをして、せっかくのお祭りを楽しめ無いかもしれないわ」
「こんな時にトワくんがいてくれたらな~」
「そうね、トワ様がいてくれたらなエリーも城下町に行けるかもしれないわね」
「は~、早くトワお兄様帰ってきてくれませんか」
「う~んエリー、お祭りに行きたいだけかな、それともトワくんに会いたいのかな、お姉さんに教えて」
エリザは顔を真っ赤にして「ステラお姉さまなんて知らない」と照れながら顔を背ける、ステラはあははと笑いながらお茶を飲む。
「そろそろ火喰らいが始まる時間かな」
この世界では水鉢や桶に水を溜めて日蝕が起こるその様子を眺めるが一般的である。
(注意太陽を直接視ると失明の危険が有ります、専用の道具を使い正しく日光を観てください、これは作風であり真似はしないように)
水面に浮かぶ太陽が徐々に姿を変えていき周囲が薄暗くなった、その時バルコニーに一人の人物が突如として現れる。
「この国の王女様方で間違いないですかね」
「だ、誰だ!?」
ステラは驚きつつも姉と妹の前に立ち腰に携えた剣を抜き対峙する。
「これはこれは失礼しました、今しがた貴女方の話に上がったトワの知り合いですよ、名をホークと申します」
トワの名前が出て三人は反応するが、この男から放たれるなんとも言えない気配が警戒心を解けないでいる。
「それで僕たちに何の用なのかな、トワくんの知り合いなのは解ったけど、友人って間でも無いよね、いやむしろ敵意を感じるよ」
ホークは薄ら笑いを浮かべていた顔が真顔になり殺気が溢れてきた、三人は殺気に身を竦ませるがステラだけは気丈にホークの前に立ちはだかる。
「いやいや、これは失敗ですね、やはりトワ隊長の名前を出すと気持ちを抑えきれない様で、ならば単刀直入に聞こう、この王都に現れた巨人の残骸を今何処で保管しているか知っていますか?」
「知らないよ、そんなの」
ステラは剣を持つ手を震わせながらも気丈に答えるが、ホークはあからさまにがっかりした様子して、腰にあるホルスターから銃を抜き取りステラに銃口を向ける。
「あまりこういったやり取りに時間を掛けたくないのでね、本当に知らないのですか、なら誰なら知ってます?」
「知らない、もし知っていても教えないよ」
「しょうがないですね、なら」
ホークは銃の引き金を引く、打ち出された弾丸はステラの肩に命中してステラは倒れ込む、倒れ込んだステラにマリアとエリザは駆け寄って声を掛ける。
「ステラ、ステラしっかりして」
「ステラお姉さましっかり」
「う、うう」
ステラは銃弾の衝撃で気絶してしまった所にホークが歩み寄って来る。
「そろそろ隊長が帰ってくるかもしれませんね、それではここでお暇します」
ホークは数歩、歩んでからステラ達方に向く。
「ああ、トワ隊長に言伝てを、そこの女性は直ぐには死なないだが特別な弾丸を撃ち込んだ、血清が欲しくばこちらが望む物を持って王都から離れたあの丘で待つと」
ホークは言伝てを残すとバルコニーから飛び降りる、マリアは慌ててバルコニーから覗き込むがホークの姿は何処にも見当たらないのであった。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
皆さんのリアクションがありますとやる気が出るので、足跡的な何か頂ければ幸いです。




