残花の祠 ⑤
皆さま、どうもこんにちはこんばんは六月です
仕事が変わって亀投稿が更に遅くなってすみません。
虫トラップを無力化して歩く、パキリ、パキリと虫の死骸を踏む度にミリアは「きゃーっ」と叫んでトワに抱き着いくので、面倒くさくなりミリアを再び脇に担ぎ扉に辿り着く、扉は熱で変形していたので、トワは思いっ切り蹴破る。
またしばらく通路を歩き部屋に辿り着くと、今度の部屋は一本の細い道だけが有り、その細い道から足を踏み外すと左右には煮えだった溶岩になっている為にバランス感覚が必要なうえに、細い道の行くてには振り子運動している巨大な刃物が何ヵ所かに設置され来る者を膾切りもしくは、避けようとする人を溶岩に落とそうと待ち構えていた。
「ミリアさん、これを渡りきる自信は?」
「無いです」
ミリアは首を振りながら答える、トワは一応の為に聞いただけなので問題ない、トワはミリアを降ろしてからしゃがみ、ミリアに背中を見せる。
「でしょうね、だから背中に乗せて運びますよ」
ミリアは言われるままにトワの背に乗る、ミリアが背中に乗っかった事を確認して立ち上がる。
「下は見ないように、怖かったら目を瞑って体にしがみつけばいい」
トワはミリアを背負ったままで、肩幅も無い細い道を歩きだす。
細い道を歩くトワの足取りはミリアを背負ったままなのだが、とても安定していて背中にいるミリアは安心感に包まれるが、この部屋にある悪意に近付くに連れて恐怖心が顔を表す、部屋にある悪意はビュン、ビュンと音を立てて目の前を通過していく。
「今から通る、体を密着して目を瞑ってろ」
言い終えると同時にトワは巨大な刃へと足踏み出す、トワの言う通りに身体を密着させるがミリアは怖かったが目を瞑らずにいた、振り子刃をミリアは無事に通り過ぎたと思った瞬間に、体の後ろをビュンと通り過ぎた巨大な刃物の風圧に首すじが寒くなった、しかし、トワは止まることなく次から次に巨大な刃物が行き交う細道に歩みを進め、何度となくミリアにすれすれで巨大な刃が通り過ぎて、ようやくゴールに到着した。
「此処までくれば大丈夫だろう、もう背中から降りてもいい」
トワはミリアに声を掛けるが一向にトワの背中から、ミリアは降りようとしない。
「ご、ごめんなさい、腰が抜けて歩けない」
ミリアはギリギリに飛び交う巨大な刃で動けなくなったが、最後までトワから掴んで離さなかった事は誉めるべきと思い、トワはミリアをおぶったまま歩きだす。
しばらく何もない通路を歩いていくと、厳かな雰囲気が漂う扉がトワ達の前に現れた、トワは両の手で扉を開くと少し広い部屋に中央に鎮座した人物が独りいた。
西洋の様なハーフメイルと鎖帷子を身に纏い、腰には洋刀の剣を携えて、頭の鎖帷子から見える髪は白髪が生え揃い、口の周りに頭髪と同じ白い髭が伸びていた、何故?、この残花の祠に魔物ではなく人がいる事に疑問を持ちながら、背中からミリアを部屋の隅に降ろして近付いた。
「よく来た、勇気ある者よ、先にある宝庫に進みたければ、我に力を示せ、さすれば道が開かれん」
騎士はトワに告げて立ち上がり剣を構えた。
ではではまた。




