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魔都に漂う者 もう一つの鳥

年内に投稿できました


ようやくライバルキャラが登場です。




 トワがウェーバーとマリア達の間に降り立つ


「貴様、・・・生きていたのか、聞いてはいたがにわかに信じ難いと思っていたが、流石に目の前に現れたのならば、本当のことだと信じるしかあるまい、だが、もう一度殺せば問題ない」


 音も無くカラスが歩み出て来る、それに対応してトワが腰に差してあるもう片方のナイフを抜いてマリア達の前で構える。


「マリー、キティ、ソフィ、危険だからそこから動くな」

「マスター」

「トワ様」

「トワ様・・・御武運を」


「ふふぃ、し死ね」


 トワは片手を振って返答するとカラスがその隙を見逃すはずも無く斬り込んでくるが、カラスが振ったナイフを身体を反らして避けながらトワはナイフを繰り出してカラスの二撃目を追撃してから飛び退く、トワはウェーバーにナイフを向けてマリア達に歩み寄ろうとする行動を牽制する


「無駄な抵抗はやめろ、貴様一人でこの状況下で後ろの三人を守り通せるとおもっているのか?」


「何時自分が一人だと言った」


 トワの言葉に共鳴する様になだれ込んでくる集団が現れ、ケラー達に合流して邪神教徒を討伐していく


「何者だ!?」


「何者だと呆けた事を言うな、忘れていたのか?マリアの護衛と邪神教調査団のことを、ここに来る前に合流して任務を果たす為に来た貰っただけだ」


「くそ、カラスさっさとこいつを殺して儀式を終わらせよ」


 ウェーバーが視線を戻してカラスに命令するが、カラスは微動だにする事無く呆然としている


「なにをしているカラス」


 ウェーバーがカラスの肩を掴むと、カラスは力なく倒れる、ウェーバーは驚愕して目を見開くとカラスの胸にトワのナイフが深々と刺さっておりカラスは絶命していた。


「い、いつの間に」


「何時と言えば兵士達がなだれ込んだ時に余りにも隙が有ったからな、それよりもウェーバー」


「な、なんだ」


 ウェーバーはカラスがあっけなく倒されて邪教徒達は魔族人族合同部隊に制圧されかけている状態で余裕が無かった。


「お仲間が後ろにいるが同じ所に連れて行こうとしているがいいのか?」


 トワの言葉で振り返ると、そこには血まみれのショパンが立っていた、血まみれの手に剣を持っていたが今にも燃え尽き寸前の状態で立っているのが不思議だった。


「ウェーバーーーーー」


「ぐは、は、離せ、離せ死に損ないが、儂は、儂はこんな、こんな所で死にたくは・・・」


 ショパンが持っていた剣がウェーバーを深く貫き貫通させてた時にショパンは絶命していた、ウェーバーも抵抗しながら譫言を言いながらやがて力尽きた。

 邪教徒を鎮圧して人族の隊長格とケラーが近付いて来た、トワはマリアとキティに手を貸して立たせてソフィを抱える


「トワ様、邪教徒達の鎮圧終了です、これより邪教徒共を連行と撤収します」


 隊長格の報告してから撤収していったケラーが一歩前に出て来て敬礼する。


「トワ殿、ご助力感謝いたします」


「マリア達を任せても構わないですか?」


「勿論です、責任を持って王城での身を保証します、でトワ殿はいかがなさるのですか?」


「あれの事を調べたいのたいので」


「了解しました、ではマリア王女こちらに」


 ケラーにマリア・キティ・ソフィアを任せようとしたが、ソフィアが抱き着いたまま離れたがらない。


「マスター」


 ソフィアは懇願するような目でトワを見る、トワは肩を竦めながらソフィアをみる。


「・・・邪魔はするなよ」


「了解ですマスター」


 トワの言葉を聞いてソフィアの口角が少しだけ上がり喜んでいるらしい、ソフィアは感情表現が苦手なのだが、口角が動くのは余程、嬉しかったようだ。



 トワは邪神像を見上げて「こいつもか」とソフィアにすら聞こえない程の小さな声で囁き、邪神像に近付いていくと何処からともなく。


 パチパチパチ


 と拍手の音が響く、音の出所を見ると邪神像の肩に立っている人物がいた、出で立ちは全身漆黒で闇よりも深い黒を思わせる雰囲気を全身に纏い全てを否定するかの存在感がそこに有った。


 トワは警戒してケラー達に即刻退避するサインを送る、サインを見たケラー達は地下の広間から出て行ったと気配がしたが一人だけ残る人物がいる


「何故残った?」


「ここは魔族の領土、客人であるトワ殿を一人残しては、魔族の尊厳に関わる」


 尊厳を気にして居残ったケラーを見て、テコでも動く気の無いと力強い眼差しでトワを見ている、トワはソフィアをケラーに預ける


「ソフィを預かっていてくれ」


「マスター」


「言っただろう邪魔はするなと、ケラー君もだ下がっていろ」


「しかしトワ殿」


「下がっていろ」


「・・・分かりました」


 トワは有無を言わさずにソフィアとケラーを下がらせる、漆黒の人物の方に振り返ると、こちらの事を待っていた様だった。


「・・・・・・お久しぶりです、隊長」


「・・・やはりお前かホーク」


 漆黒の人物はトワの事を知っているが、トワも驚くこと無く漆黒の人物の名前と思われる単語を口に出した。


「隊長・・・まさかここまで追ってくるとは思いませんでしたよ、しかし、隊長の方も万全の状態でこちらに来れた様では無い様で安心しましたよ」


「ホーク、試作機をどうした?」


「それでしたら、たぶん隊長と同じ状態だと思いますよ、出来れば隊長のレイドを渡してもらえるなら問題ないですよ」


「答えは聞かなくても分かるだろ」


「ええ、ですからこちらの世界に紛れ込んでいるこいつらからパーツを流用させて貰いますがね」


 ホークは邪神像を指差して言う、ケラーとソフィアはこの場に流れる空気に沈黙を強いられていた。


「こいつら?、なに知っている?そしてそれを黙認すると思うか・・・・・・ホーク」


ナイフを抜いてホークに剣先を向けてトワが問いかける。


「貴方が知る必要は無いし答えを聞けるとは思っていないでしょう、それに隊長なら分かるでしょう自分が次に何をするか」


 ホークは邪神像に触ると胸部が動き開きそのまま乗り込んで行ったすると邪神像は稼働し始める、素早くトワはナイフを仕舞いケラーとソフィアの元に駆け寄る、動き出した邪神像が腕を振り上げると天井部に当たり天井が崩れ始めたホークの乗った邪神像は地上に這い上がろうとしていた。


『ニーナ、レイドスタンドアップ、同時に転送開始』


 トワの言葉と共に天井が激しく落石して地下の広場を埋めていった。

 日の出と共に魔都に住む住人達に恐怖が渦巻いた、邪神像の姿は地中から這い上がる姿は闇の底から出でる邪神そのもので有り恐怖をもたらす存在であった、しかし、魔都の住人達は目撃した、もう一つの空より舞い降りた対なる存在の姿を。

 その姿は日光を浴びて身に纏いし白銀が反射して神々しい姿は正に光の巨人である。


 後に魔都聖邪決戦が行われようとしていた


久しぶりにロボバトが書けるです、次話は今年中には投稿したいと思っています

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