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魔都に漂う者 急転


 ケラー達はショパンが王都の近郊に所有している屋敷に部隊を率いて先を急いでいた。

 王都のウェーバーとショパンの屋敷はもぬけの殻になっていたが、ウェーバーは寝室の使用状況や従者達の証言からショパンの元に向かった事が判明した。

 反してショパンは当初から使用した痕跡が無く書斎から発見された記述書の内容から、郊外に建っている屋敷に何らかの秘密がある事から、ショパンは最初からこちらの屋敷を目指して移動していると思われる。


「ケラー様、間もなくショパン男爵の邸宅に到着します」


「分かった、部隊は邸宅を囲むようにして命令が有るまで待機、もし突入部隊の手から逃れたは追従して捕獲せよ、その際は人質になっているマリア王女の安全を優先せよ、その有無を各部隊長に伝達せよ、私は突撃部隊と一緒に邸宅に入る」


 ケラーは伝達事項を伝える、伝達係が各部隊に通達していきショパンの屋敷が目に入って来た、ケラーは手を上げると各部隊に指示して有る行動に移る、屋敷を取り囲み下馬した突撃部隊が徒歩で屋敷に前進していく玄関に到着したケラーは合図を送り玄関の扉に細工が無いか調べさせ様としたが、隊員が扉に触れた瞬間、かんぬきなどの施錠がされておらず、扉は抵抗無く開く、不審に思ったが時間を掛ける訳にもいかずに屋敷の中に突入する。

 二階建ての屋敷内部捜索したが、1階、2階共にマリア王女はおろかショパンの姿さえ見えなかったが、途中で見つけた地下室を捜索して隊員達が戻ってくる。


「ケラー様、報告します、地下室にて隠し扉を発見しました、使用形跡からショパン男爵とマリア王女様はその先にいると推測されます」


「よし、突入する、案内しろ」


 ケラーは案内されて隠し扉の前に立つ、隊員の話ではこの扉は隊員が発見した時は既に解放されていたと証言する、現在ショパン男爵の屋敷にはケラー達以外の侵入者がいる事が解った、ケラーの考えが正しければこの先にはショパンとウェーバーがいると推測して地下に降りていく、光源を頼りに階段を降りていくと広い空間に出た。

 そこの空間には巨大な像が佇んでおり、足下でショパンとウェーバーが対峙した、少し離れた台座の上で束縛された状態のマリア王女と付き人らしき人物が確認する。

 ケラーが突入させようとした瞬間、ショパンとウェーバーが言い争う声が響く。


「ショパンの偽物よ、その像とマリア王女をこちらに渡せ」


「何を言う、貴様が私にした事を忘れない、討伐に出陣した際にお前の手の者に背後から襲わせたことを」


「それを知っていることならば本物のショパンか、目障りな貴様はあの地で大人しく死んでいば良かったものを、貴様が儂の子を手に掛けなければ、もうしばらくは生きながらえる事が出来なものを」


「私の周囲で五月蠅く飛び回っていたからな、色々遊ばせて貰ったがな、貴様に分かる様に死体に書類を紛れ込ませていたが読んでくれたか」


 ショパンが笑みを浮かべる、その事実を聞いたウェーバーは怒りで身体を震わせる。


「貴様の子に聞いたが、貴様も邪教徒だったのだな」


「な、ショパン何故だ、貴様の邪教徒ならば儂の邪魔をする!?」


「ふん、私が邪教徒になったのは貴様に殺されそうになった時にこの邪神像を発見して、他の邪教徒に助け出されたからだ、貴様への復讐を忘れたわけではない」


「そうか、そうか、やはりそこにある像が邪神なのかならば貴様は用済みだ」


「何を言って・・・がは」


 突然ショパンの胸元から鈍く光る刃が生えた、ショパンが目を見開き後ろを見るとカラスを彷彿させる暗殺者がいつの間にか立っており、手にはショパンを刺した凶器が握られていた。


「あか、ききき、血、好き」


「ウェーバーーーーー」


 ショパンが叫んで剣を抜こうとしたがカラスがショパンにとどめを刺す。


「ご苦労、後は王女の血を捧げるだけだ、ケラー王女そこに居られるのでしょう出て来てもらえますか」


 ケラーは気付かれいた事に驚きながら広場に足を進める。


「ウェーバー、貴様の悪事もここまでだ、この人数から逃れられるか」


 ケラーは合図を出して取り囲むがウェーバーは慌てる様子は無い


「ははは、包囲したと勘違いしている様ですが逆ですよ」


 ウェーバーが手を上げるとどこからともなく現れた邪教徒達がいつの間にかケラー達を取り囲んでいた。


「儂の子供の事を除いてこうも上手く行くと笑いが止まりませんな、噂道理のお転婆姫であられる、我々の動きを流せばここまでお越しくださると思っておりました」


「怯むな、密集隊形で防戦せよ」


「それでは儂はもう一人の姫の所に行く、カラス付いてこい」


 ウェーバーがカラスを引き連れてマリアの元に歩いて行く、辿り着いてお辞儀をして挨拶をする。


「これはマリア王女様、私はウェーバーと申します直ぐにお別れですがよろしくお願いします」


 挨拶が終わったウェーバーはナイフを取り出して恐怖に身を縮こませているマリアに振りかざす


 ギィーンと音と共にウェーバーが持っていたナイフが弾かれる、マリア達の表情が安堵のものに変わった、マリアの近くの床に突き刺さったナイフは、この状況下で待ち望んでいた人物が所有している物である。


「無事か?」


 の声と共に舞い降りた人物はトワである。



やっと主人公が登場です

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