魔都に漂う者 8 VSツペェシュ
VSと書いていますが、一方的に戦闘が
終わります、ボスが強いって事もないですね。
ツペェシュは吹き飛ばされ壁にめり込んでいた、ツペェシュは何故今の状態になっているのか理解が追い付いていなかった。
トワは膝を突いてマリアとキティを見た、二人は憔悴した面持ちでこの部屋の惨状を見て凄く恐怖したのだろうと二人の頭に手を伸ばして。
「済まない、遅れた」
トワの言葉と伸ばされた手にマリアとキティか安堵したのか、二人はトワに泣きながら抱き付いた。
「どこに、・・何処に行って・・たんですか!!」
「ヨハンセンの奴を倒すのと、被害に遭っていない従者と護衛の安全を確保して戻るのに時間が掛かった」
「と、トワさ~ま、こ、こわがったよ~」
「ああ、大丈夫、大丈夫」
マリア、キティの順で落ち着かせる。
「わた、私の、私の邪魔をするなー!!」
ツペェシュが吹き飛ばしから立て直した様だ、トワは立ち上がろうとしたが、マリアとキティが外套を掴んで離さない、二人の頭を撫でてから外套の留め具を外して立ち上がる。
「あ・・・」
「トワ様、い、行かないで」
トワは二人が伸ばした手から逃げる様に数歩前に出て、振り返らずに言う。
「大丈夫だ、守ってやる」
マリアとキティは力強いトワの言葉を聞きながら、泣き笑いトワの外套を抱き寄せ。
「「はい」」
二人は返事を返す。
トワとツペェシュは互いに距離を詰める、トワはナイフを構えずに近付く、ツペェシュも無防備に近付いて、互いの手の届く距離で止まる。
「私の邪魔をするな人間」
「黙って掛かってこいよcreature」
ツペェシュは背中から触手が伸びてトワを狙うがトワは気にもせずにツペェシュの顔面に拳を振り抜く。
「あがっ、き、貴様ど、どういうつもりだ、避けもせず突っ込んでくるなぞ」
「避けなくてもいい攻撃、わざわざ避ける必要はない」
ツペェシュの触手はトワを傷つける事が出来ないでいた。
「ここだと狭いだろう、場所を変えてやる」
トワはツペェシュの触手を掴んで回転して放り投げる、ツペェシュは屋敷の壁を突き破って外に放り出される。
「ぐへば」
ジャリと音立てながらトワが屋敷から出てくる。
「ハンデだ、ナイフは使わないでやる」
トワはグローブを填めながらツペェシュの前に立つ。
「ふ、ふざけやがって、眷属よこいつを八つ裂きにしろ」
屋敷の周りから死霊や骸骨が立ち上がりツペェシュは勝ち誇った顔で言う。
「ただの護衛に死霊共が倒せまい」
「これだけか?」
「なに?」
「お前の手駒はこれだけかと聞いた」
「何を強がりを、奇跡師でもないお前はここで終わりだ」
「不快だな、これだけで負けないと思われるとはな」
トワは死霊や骸骨の群れの中に走り出す、それを見てツペェシュは笑う。
「馬鹿め、自分から死にに行ったか、どれ、私は王女達の所にで・・」
ツペェシュが歩き出そう屋敷の方を見たら、骸骨の戦士が吹き飛んでツペェシュの足元で動かなくなった、ツペェシュあり得ないと思いながらトワの方を見る。
「あり、あり得ない、あり得ない、貴様は何なんだ!?」
ツペェシュが見た光景は、トワが死霊を殴ると死霊は飛散して消え、骸骨を蹴り飛ばすと物言わぬ骸に戻った、大量にいた死霊達が次々に無に帰する。
「ば、馬鹿な、世界の理が、あり得ないふざけるな、これは悪夢か!!」
「世界の理か、確かに自分は|世界の理の外《circular・ring・outer・the・world》の人間だ」
「ヒイィィ」
ツペェシュは後退るがトワの追撃する速度が速く為、触手で時間を稼ごうとしたが、逆に触手を掴まれトワの方に引き寄せられる。
「さあ、覚悟はいいか?、覚悟しなくても変わらないがな」
トワは拳を繰り出しす、ツペェシュが飛びそうになると触手を引っ張って引き戻し事を繰り返す、さながらサンドバッグの状態になった。
「あ、あべ、ば」
ツペェシュは殴られる度に体が再生するが、それ以上のトワの攻撃にツペェシュはぼろぼろになり心が折れて、肉体再生を自分で止めた。
「あー、朝か」
ツペェシュを倒し顔を上げると、空はいつの間にか周囲は薄明になり鳥達の囀りが聴こえてきた、屋敷からマリアとキティがトワの元に駆け寄って来る。




