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対ギルドマスター

すいません、遅くなりました。


ライブや電波が届かない所にいたので

アップに時間がかかってしまいました。


皆様のお蔭で4000PV達成してました。

「正確に言うとだな、マーニャを護衛してヒビクまで行って帰ってくるだけだ」


 また護衛の依頼か、自分はそんなに護衛任務は得意ではないのだが、目的の為に受けるしかないが。


「質問しても?」


「構わん」


「ヒビクにマリーが行く目的と、何故自分が指名されたのかを教えてくれ」


「目的だが、今回の国葬の際にマーニャに一目惚れした奴が魔族いやがる、確かにワシの孫たちは目に入れても痛くないぐらい可愛いが、結婚したいと吐かす奴にむざむざやらん、どうしても結婚したいのならワシを倒してからにしてもらおう」


 ロックが威圧をトワに向ける。


「いや、自分が結婚したいと言った訳じゃないのだが」


「なんだとー‼ワシの孫が可愛くないだと、よーし貴様表に出ろ」


 ガシャーンと窓ガラスを突き破って外に出る、窓から外を見ると人集りが出来ていて真ん中でロックがいる。


「どうした、早く降りてこい」


「すいませんトワさん、マスターは一度言い出すと聴かないので、死なないようには手加減すると思いますのでお相手をして貰えませんか、お相手をして貰えますならギルドの依頼として処理しますのでお願い致します」


 声を掛けられ振り返るとミリアがいた。


「自分は登録をしに来ただけなのだが」


 何故こうなったかが、さっぱり分からない。


「お願いします」


 ミリアが困った顔でこちらを見ている。


「ふー、どうなっても知らないからな」


 窓から飛び降りる気はないので、安全に階段で降りギルドの外に出るとロックが手甲をはめた腕をガンガンと打ち合わせていた。


「なんじゃ、遅いと思ったら階段で降りてきよったか」


「マスターはお孫さんの事になると人が変わったようになってしまうのです」


 後ろに付いてきたミリアがロックの異変の説明をしてくれた。


「よーし準備は出来たか?」


 こうなったら仕方ないやるか。


「こちらから行くぞ」


 ロックが巨体に似合わない速度で突っ込んで来て右腕を振りかぶり地面に叩き付けるように繰り出すがトワは1歩後退して避ける。


「ふん、まだじゃ、土の牙よ嚙み千切れ」


「圧力収縮」


 トワの周囲の地面が盛り上がり圧殺しようと迫りトワを土壁が覆う。


「ふむ、期待ハズレか」


 ロックが肩透かしを食らった顔で土壁を見ると土壁の中から声がする。


「圧力開放」


 土煙が立ち煙の中に人が立っているのが見える、土煙が晴れるとトワが無傷で立っている。


「む、やるな、うちの若いのはこれで決まるのだが」


 ふぉふぉと笑って再度構え対面する。


「怪我をしても知らないからな」


 トワがナイフを一本抜いて半身構える姿勢を取る。


「心配無いわい、そこにおるミリアは奇跡的魔法の使い手でな腕の1・2本なら問題ないぐらい腕を持っておる」


「そうか、なら安心して行くよ」


「おお怖いの、よもやその年でそんな殺気を放てるとは、どれだけの時を修羅場に身を置いたのか想像も付かんのう」


 ロックは軽口を叩きながら冷や汗流す。


「行くぞ」


 トワは脱力して膝ぐらいまで前に倒れたと思ったら一気に踏み込み、ロックの懐に潜り込んでナイフで腕を狙う様に払う。


「土の守人よ、我を守護したまえ」


 ガギィーンと音がなる、ロックの体に岩の鎧らしき物がトワのナイフを受け止めていた。


「ふーむ、間一髪だったわい、しかしそのナイフはなんじゃ、ワシの岩の鎧を切り裂こうとしておる」


 トワのナイフが岩の鎧に止められたが、その進み遅延させただけであり、今にも鎧を切り裂かんと刃が進んでいた。


「しかし、この距離なら避けられまい、土の槍よ我が敵を討て」


 トワの左右から土が盛り上がって鋭く交差する、正に槍の様な形状でトワを射貫こうとする。


「っう」


 トワは空いている片手でロックを掴むと投げ飛ばし土槍を避けたら、投げ飛ばしたロックに飛び掛かって首筋にナイフを宛てがうとロックは両手で降参の意思表示をする、トワはナイフを仕舞い、ロックの上から退けて手を差し出す。


「いやー参ったのう、まさか岩の鎧を身に付けたまま飛ばされるとは思わんだ」


 差し出された手を掴んで立ち上がりながら言った。


 トワはナイフを仕舞いロックの手を離して少し離れようとしたら、ロックがトワの肩を掴むと凄んで言った。


「男の約束だ、孫娘と結婚許す、でマーニャかステラのどっちと結婚したいのじゃ?」


「いや、自分が欲しいのは」


 残花の祠の許可書が欲しいと言い切る前にロックが反応する。


「まさかエリーがいいといいおるか‼」


 まわりの野次馬達がざわめく、トワは回りを見渡してからロックに言う。


「話は部屋に戻ってしないか?」


「ふむ、ここは騒がしいか、うむ戻るとしよう、体を動かしたから喉が乾いたわい」


 ロックは周囲の野次馬達に解散しろと声を掛ける、先王でもあるギルドマスターからの声に野次馬達は従い解散する。

 なお後日にギルドマスターに勝った外套の人物のフード下に隠された素顔がどんな顔をしているかが話題に上がる。


 ギルドマスターの部屋に戻るとミリアが冷たい飲み物をテーブルの上に準備している。


「ふいー、運動後の酒は旨いのう」


 どうやらロックは酒を煽っている様だった、ミリアが用意してくれた飲み物に口をつける。


「ふう、なんで登録しに来てギルドマスターと手合わせしないといけないんだ?」


「そう言えば何故お主と手合わせしたんだったのかのう?」


「マスター、トワさんにヒビクまでの護衛依頼の話です」


 見かねてミリアがロックをフォローすると、ロックが思い出して話を始める。


「そうじゃった、お主を指名したのかじゃったが、1つ目はマーニャの今回の縁談を破棄させるための口実として、2つ目はマーニャ自身がお主を指名したのじゃよ」


 ロックは酒に口をつけると再び話を続ける。


「トワに恩があれど力量が分からない人物にマーニャを預けるわけにもいかないと言うわけでな、一芝居打った訳じゃがまさかワシが一本取られるとは思わんだ、それでトワよワシの孫娘誰がよいか決まったか?」


 トワもまさか話が戻されると思っていなかったために少し動揺する。


「す、すいません、少し時間をください」


「まあ、今すぐ答えるのも酷かよかろう、孫娘3人にこの事を伝えておくから、3人と少し話をしてから答えよ、よいか?」


 外堀が埋まるような音を聞いたような気がしたトワだった。



ご愛読ありがとうございます。

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