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2話 2日目

残酷な描写が含まれます。苦手な方はご遠慮下さい。

この物語はフィクションです。実在の人物、法人等は一切関係はございません。

たまに本編りンクします。

 2話 2日目



 朝4時起床 本日から2連休。


 4時30分ログイン


 ログハウスだらけ狼族の初期町、道具や前にログインする。チャートリアルで腹がすいたら動けなくなると聞いていたため、町のパンやでサンドイッチと黒パンを二つ、ビン売りの牛乳とオレンジジュースを2本づつ買い込んで森の中へ入ってきた。


 オープン2日目なら昨日ほど混まないだろうと思い、昨日よりは手前で作業することにする。直径60センチの松の木を見つけて昨日と同じ要領で切り倒す。


 昨日と違うのは、切り倒した木がそのまま倒れていったこと…人が居ない時間でよかったとほっと胸をなでおろす。10メートル位ある木が倒れた振動が足にも伝わってきた。どこからか野鳥の鳴く声が聞こえてくる以外、しんと静まり返って、自然の中に居る気分を十分味合う事が出来る。


 昨日ログアウトする前に、道具屋で買った木工具セットをバックから取り出すのだが、バックの口の大きさよりはるかに大きい麻袋に収まる木工具セットが、収納出来る事にも驚いたが出せた事にも少し驚く。(まあ便利だからいいや!)


 麻袋に入った厚さ1センチB5b版の仕様説明書を取り出して一応目を通す。


 一番重要だと思われた事は、墨ツボに付属している金の墨汁で引いた線はそのまま切断線になると言う事。


 「とりあえずやってみますかね~~~!」


 麻袋から墨ツボと金の墨汁、筆、のこぎりを取り出して金の墨汁を墨ツボのスポンジの様な物に吸わしていく。筆を墨ツボに突っ込んで、筆にも墨汁を吸わせる。まずはいらない枝の剪定、枝の付け根に筆で線を引いて次々に枝を落とす。落としたとたんに薪が出来てイベントリーに納まっていく。


 サーフボードを削りだすのに使うのは根元から3メートル位で十分なので残りは後で考える事に。セットからメジャーも取り出して3メートルの位置に筆で線を書いてのこぎりで切断する。5回のこぎりで引くとあっさり切断され、幅60センチ長さ3メートルの丸太の出来上がり。


 「う~~~ん、どうしてやろう」


 木工具セットの麻袋を覗くと鎌みたいな物がある、表面の樹皮をむくのにちょうどよさそうなのでやってみる、こちらは10回くらいで丸太ひとまわりの樹皮がむける。


 作業してるそばから、転がりそうな雰囲気なので適当に10センチ位の所に線を引いて切り落とし、そちらを下にすると見事に丸太が安定した。


 「チェーンソーでも有れば早いのに…」思わず愚痴が出る。


 「あとはこいつを、どうやればボードの形に出来るか…なんだが」


 (曲線を筆で引いて、それが切れれば早いが)と思いながら丸太にサーフボードのデッキ部分(足を着けて乗る方)をイメージして曲線を引いていく。


 結論、ゆりやかな部分はなんとか、Rがきつくなると無理でした。


 残った部分は斧とノミを駆使して削り落とすと言う、スーパー手作業が待っていた。


 「嫌いじゃないから、いいんだけど…も少しなんとか成らんのか! 運営!」な~んて言った所で、聞いてる訳じゃなし…「不毛だ~~~~!」(独り言が増える)


 始めてから何時間経っているのか、そんなこんなしていたら、町がある方角から朝日が顔を出す。


 「朝日さん、おはようございます」(だんだん壊れてきたようだ!)


 頭の上を光物が飛んでいる…直径10センチ位の丸い玉…


 (ついに幻覚が……)と思ったら、光の妖精でした。


 (妖精くらい統一してくれた方が…2属性コンプリート!)気を取り直して削る削る。


 デッキがなんとなく見えてきたところで、腹が減ってサンドイッチと牛乳を流し込む。


 出来上がったデッキに乗って、ボードのアウトラインを大まかに、直線的に描き、のこぎりで切断すると、なんとなくボードらしくなってきた。下は丸太のままだけど…


 ボトム(水と接する部分)側も大まかに直線的に切断線を描いて切断、へこんだ所じゃ無いから早い早い!ニコニコしながら余裕をぶちかます!


 ”ポーン”「サーフボード(木製)の雛形造りを習得! レシピにより同じ物を量産出来るようになります!」のアナウンス。思わず出るガッツポーズ! (見ている人が誰も居ないのが寂しい…いや、居なくてよかった)


 残っている丸太を長さ1メートルに切りそろえて、ボードを置いて作業する作業台に仕立て上げる。


 「本当にえぐい作業はこれからなのさ!」


 出来上がったボードもどきをボトムを下にして台に載せる。カクカクとした木の塊でしかない物に左右対称になるように、まずは中心線を引いて、そこからボードのアウトラインを引いていく。やっと、ほんとの意味でのシェイプ(ボードを削りだす)にとりかかる。


 引かれたアウトラインにカンナを当てて2回くらい削ると、ラインぴったり削れる。


 「電動カンナよりも早くて正確、でも味気ない」


 裏を返して、ボトムにとりかかる。一応のアウトラインを引いて削り、その後は全くの手作業。長い定規をあててとりあえず平らになるように、次にサンドペーパーを使ってボトムの水の流れをイメージしながら微妙な凹凸をつけていく。終わる頃には周りに今日から始めたプレイヤーの姿が遠めにうかがえるようになっていた。


 最後はボードの外周を整えて、一応の完成を見る。


 「やっと出来た…」叫びたい思いを抑えて小さめにガッツポーズ!


 「あ…フィンが無い…」ボードの後ろに付いているサメのヒレの様なやつ、あれが無いと真っすぐにボードが走らない…ターンも出来ない。


 フィンを残った丸太から削りだして、ボードの方にも差し込む溝を掘って、固定する方法は後で考える事にする。


 (こんな大きな物が入るのか?)と思いながらバックに入れると…入ってしまう。


 「OOポケットみたいだ!」


 (後はフィンの固定方法と、ボードと足を繋ぐ紐を調達すれば…海岸を探すのは何とか成るだろう)と思いながらその場を離れる。


 作業しながら気が付いた事が一つ、画面にステータスというアイコンが追加されていた。木工の作業でも筋力とスタミナの上昇を確認でき少し嬉しい。ステータスポイントなる物が、21ポイントあまっている。レベルが上がるたびに1ポイントずつ獲得するのだろうと思われる。(ちなみに牙君は気づいてません^^;)


 メニュウーから同じ物を作った場合でも上昇するのか、二本目を製作するときに確認しようと思う。


 町に戻って道具やを覗くと、目ネジを見つけフィンの固定によさそうなサイズを3種類買い付けする。長すぎるとフィンの強度が落ちそうだし、短すぎても簡単にフィンが外れそうなので、テストも兼ねて長さと太さの違う物を選んだ。


 長老との会見を済まして、ポーリングへ。目の前で吹き上がる噴水に目を奪われながら、冒険者ギルドへ行ってクエストを受け、一応生産者ギルドにも登録だけ済ませる。その後、必需品の白地図をゲットして、露天広場へと足を運んだ。


 大きな敷地は露天の数がまだまだ少なく閑散とした光景。オープン2日目だからこんな物だろうと思いながら露天をめぐる。どの露天も1坪程の敷地で、祭りに出る露天のようなたたずまいをしている。


 ブラブラと流していると通りに面して様々なデザインの服がいっぱい展示してあるt露天にを見つけた。(布があるなら紐もあるかも?)と淡い期待を持ちつつその露天の前に足を止める。


 「ちわ~~っす!」


 「いらっしゃいませ~~!」少し高めでハスキーな感じな声が返ってくる。


 商品の服を掻き分けるようにして、理知的な雰囲気をもった丸顔の女性が現れる。


 「何かお探しでしたか?」(俺より少し若いか?)と思わせる20代後半の人族のプレイヤーだった。


 「紐を捜してるんですが、ありますか?」


 「紐? ですか? こんなのでよければ」と言って出された物はミサンガのような色とりどりの組み紐だった。手首にするためか30センチ位の長さの物しかない。


 少し引っ張って強度を確認する。組紐のためか、微妙に伸び縮みしていい感じなのだが、長さが足りていない。


 「これの2メートル位の長さのが有ったら欲しいんですけど! 出来ればもう少し太めで!」


 「2メートル!? なが~~~! 何に使うの?」


 「これ!」バックから出るには、ありえない大きさのサーフボードを取り出す。


 「スキーで言うと流れ止め! リーシュコードって専門用語では言うんだけど、ようは海の中でボードから落ちた時に、ボードだけが流れないようにするための紐に使いたいんだけど!」


 露天の周りにどよめきが起きるが気にしない。


 「それ、作ったんですか?」店の主人はありえないというような顔をする。


 「朝5時頃から始めて、今何時?」


 「13時です」


 「7時間位かかったみたいです」持ってても邪魔になるのでボードをしまいこむ。           


 「はぁ」魂がどこかに抜けてしまったような声だった。


 「服、作るのも、あんまり変わんないような…気がするけど」ボソッと言ってみる。他の露天がドロップ品等で溢れる中、ちゃんとした商品を並べる店はまだごく少数だった。


 「これは、趣味なんですよ~! 好きなんだから、しょうがないじゃないですか!」


 なぜか判らないが、店主は向きになって言いだした。



 (同じようなもんだと思いますけど…)と思いながらも、怒らせても嫌なので、口に出さずに飲み込んだ。


 「出来ますか?」店主の機嫌を伺うように聞いてみる。(間違った事は言って無い)

と思いながら声は小さくなった。


 「あ、ええ、紐でしたね…元がそれくらいの長さで切り売りしてるんで、太さを太くする分には問題ないと思います3000Gでよければ今すぐにでも!」


 「じゃあ、お願いします」


 店主は材料となる糸を取り出してスキルを使いあっという間に作り出してしまう。


 (こんなに簡単なら、値段下げてもらえばよかった)と少し後悔しながらも、支払いの握手をする。


 「もしよろしかったら、フレンド登録してもらっても?」店主が言う。


 「あ、フレンド登録のしかた、知らないかも…」


 「ちょっと待っててくださいね」店主が何やらメニューを操作する仕草をしている。


 「これでオッケーっと!」言って手を差し出されたので、握り返すと「美鈴が新たにあなたのフレンドになりました」と言うアナウンスと表示がされる。


 「たあにょけん? さん? ですか? よろしくお願いします?」


 「ナゼず~~~~~っと疑問系なのか判りませんが、美鈴さん? よろしくお願いします」


 「なんか、変わった名前ですね? しかも犬? ですか?」


 「狼族と言いながら、どうみても犬ですから! わんわんです!」


 「変人ですか?」美鈴が覗き込むようにしながら、真顔で聞いている。


 「あなたが、そお思うのなら、それでいいです」


 「冗談です!」微妙な笑顔が半分以上、俺の事を変人と思っているのを物語っているようだった。


 「紐切れそうになったら、また来ます」(今度は自分で作ろう!)と決意する。


 「ありがとうございました!」美鈴の声を背中に聞きながら店を後にした。


 

><><><><><><


 


 中央広場のオープンカフェに席を取り、長老から貰った記念品の中身を確認する。


 初級HP丸薬10×5 初級MP丸薬10×5 初期武器交換券×1 初期防具交換券×1 狼族成人記念の服セット(色は15色の中から選べます) ポーリングの街限定帰還用転送札×10と言う内容。


 早速黒い服を選んで着替える。黒いベストとズボンのセットだった。(麻の色そのままのズボンとシャツよりはよっぽどかっこいい)


 注文したコーヒーと早朝に買ったサンドイッチを食べ、NPCの武器防具店周り。


 武器は海に行くからイメージ的に槍を選択、防具は選択の余地が無いので木のプロテクターセットとなった。せめて皮ならなどと思いながら、あてもなく町の南へ向かう。


 まだ建物の無い南側の大通りを進むと、10階建て位の円形と思われる塔が見える。


 NPCからチャートリアルを受けた時に言っていた、復活者の塔のようだ。


 (死に戻りしたら、あそこの何階に戻されるんだろう?)などと考えながら南の正門にたどりつく。高さ4メートル位ありそうな石垣で囲まれた街を出ると一面の竹林が広がる。


 そこらじゅう狩をする人だらけ…リポップが間にあわない様子が遠目にもはっきり確認できる。狩をする前からどっと疲れが沸き起こる。


 そんなプレイヤー達を横目に見ながら行ける所まで行こうと南へ向かう。復活者の塔を通り過ぎると竹林が開けて雑木林となる。南西方向にしか道が無いので雑木林に囲まれた道をそのまま進む。道幅はそれほど広くない、車が一台余裕で通れるくらい。(トラックは無理だな)などと考えるのは職業病。 


 狼モード(仮)で走っていると目の前にいきなり緑色の物体が現れる避けると言う思考の前に激突!その物体と共に転がっていく。


 「いってええええええ! んにゃろ~~!」人モード(仮)に戻っていた。


 ぶつかった緑の物体は『大緑蛙』目を白黒させて、混乱している。体長1メートルくらいのコロンとした蛙、HPは9割程減っている様子。頭の上に黄色い星が回っている。(状態異常の何かだったはず…色々有りすぎて覚えてねぇ)立ち上がりバックから交換券で交換した槍を取り出し、反撃する様子の無いそいつに槍を突き刺す。


 一瞬にして光の粒になって消え、緑の染料と初級HP回復丸薬を残して消えていった。


 こちらのHPも5割ほど削られていたので、早速初級HP回復丸薬を仕様する。オレンジの香りに包まれてHPが回復する。


 (8年ぶりのMOBとの初戦がこんなんでいいのか?)思いながらも10%近く経験地を得る事が出来た事に少し喜んだりしている。


 歩き出すと次々にいろんな色の蛙が飛び出す。アクティブ(好戦的)じゃないのがせめてもの救い。白、黒、赤、青、黄、緑の6種類の大蛙が現れる。基本は舌と4本の手足による打撃攻撃、HPが5割を切ると体当たり攻撃をしてくる。


 舌と手足による攻撃はこちらのほうが動きが早いのか何とか回避と槍で受け流せるのだが、不意を衝いた体当たりがやっかいだった。HPも結構もっていかれる。


 大蛙のHPが5割を切ったら土属性の地縛りを使って、ジャンプからの体当たりを食らわないようにする。この方法を取るようになって、ようやくこちらのHPを大幅に減らさずに大蛙を殲滅できるようになった。


 雑木林の出口が見えるようになった頃には、100に近い数を殲滅。レベルも30を超える。


 一匹倒して染料と50Gか初級HP回復丸薬一個、受けてるクエストはブンブンと眉眉の討伐。 (Gにならん…)少し涙目になる。


 雑木林が終わりにさしかかる。その向こうが開けて見えるのは、多分その先が坂になってるからだろう。


 「ん!?」前方30メートル位の所に黒い影が沸いたように現れる。


 さっきまでの大蛙とは違うということが、大きさからも判断できる。


 (でかいな…)逆光に目だけが浮かび上がって見える。(猫? っぽい?)


 スタスタと、小気味な感じで近づいてくる。


 人の胸くらいの高さに頭がある大きな茶系の三毛猫だった。


 その表情は敵意丸出しな感じで、こちらを睨みつけている。頭には金色の王冠の様な物が浮かぶ。(そんなMOBの情報は聞いた事が無い…)


 「僕の友達の大蛙さん達、いっぱい殺した! だから僕、君やっつける!」


 「蛙の王様が猫? なんか変!」言いながら攻撃に備えて槍を構える。


 左右にフェイントを入れるようにしながらこちらの裏をかくように猫の前足が襲う。


 「結構な速さだ!」襲う足をかわしなからデカイ的の胴体に槍を放つ。感触は悪くないのだがHPはミリしか削れない。


 などと思っていると、後ろ足の蹴りを食らって吹っ飛ばされ、雑木林の細い木に当たって止まる。(こっちは10%かよ! っきっしょー!) こちらが丸薬を使って回復している隙を見て突進してくる猫、ぎりぎりで右に転がりながら避ける。猫は俺が止まった木に激突し、10%位のダメージをくらう。


 「ざまあ!」と言った俺をものすごい顔で睨みつける猫、その憎たらしい顔目がけて槍を放つが、素早さは向こうが上手で避けられる。出来るだけ木を背中にするように槍を振るう。

 猫もこっちが木を背中にしている時は突進せず、ジャブのように前足での攻撃をメインに仕掛けてくる。(一応学習出来るみたいだ…しなくていいのに…)


 徐々に本当に微々たる積み重ねで左右の前足にダメージを加え続け、猫のHPが50%を切った所で、猫が立ち上がる攻撃を見せるようになる。見上げるような高さに少しびびりながらも次は首目がけて槍をつく。(火の魔法とか持って無いし…土系は行動阻害系[Lvが低いため]しかないし、どないせえちゅんじゃ!)


 襲い来るキックを受ける流すように槍を使って反撃を繰り返す。何十回目の猫パンチを槍で受ける。衝撃と共に木の柄が折れて飛んでいく。「はいいいいい?!」少し威力の弱まった猫パンチを顔面に受け空を飛ぶ感覚(やっば!)っと思い狼モード! 見事に着地!

 (あと30%…獣には獣でいきますか!?)猫の顔がこっちをみて少し驚いている。


 (狼は苦手なのか?!)と思いながら、爪パンチ! 爪パンチ! 首に噛み付き!前足で払い落とされ大ダメージ! 少し離れてヒールを使う。


 狼モードで速さはこちらが上回る。(ダメあまり通らないけど…ダメ受けなくなった! うしし! いいかんじ!)動きの鈍くなったにゃんこにフェイントをまぜながら、爪パンチをくらわし続けやっとの思いで10%まで削る。


 (さすがはボス! 頭の上に星が回らない!)感心してると猫が伏せの姿勢を取る。


 「ごめんなさい!」いきなり猫が言う。


 「はい?!」人モードに戻り、ナイフを取り出し警戒しながら近づいていく。


 「参りました! 僕をあなたの騎乗ペットにしてください! 僕をお供として冒険に連れてって下さい!」(桃太郎でもあるまいし…キビ団子は持ってないぞ~~~っと!)

 

 「はあ!? はい?!」あいまいな返事とも言えない疑問形!


 「ありがとうございます! 末永くお供させて頂きます!」(『はい?!』が、『はい』にご認識されたみたいね…)


 ”ポーン”「騎乗ペット、三毛猫『にゃん吉君』を獲得しました」のアナウンスと共ににゃん吉が光り輝きバックの中に納まっていく。


 「ワンじゃなく、にゃんか?! 何故にゃんなのだ? 俺はワンが好きなんだが」


 やがて雑木林を抜け視界が一気に開ける。なだらかな斜面に一面の草原がひろがり、草原の奥には小さな島と一面の海。白波と多少うねる波の様子を伺いながら、まだ見ぬ波に胸が踊り鼓動が少し早まる。


 


 草原に腰掛て朝仕入れたパンとオレンジジュースをかっ食らう。




 「さて! 行くか!」気合を入れて立ち上がり、海を目指して歩き出す。




 追記:さっきまで歩いてきた道は地図の表示で『大蛙の小道』…大蛙だらけなわけです。



最後までお付き合いいただき大変ありがとうございます。

また、お気に入り登録ありがとうございます。筆者の励みになっております。

感想、評価、批判等絶賛募集中です。よろしくお願いします。

誤字脱字等のご指摘、作者ページにて随時受け付けております



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