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*Twitter* 【#140字小説】

*Twitter*【#140字小説】No.221~230

作者: july❀

No.221【#お腹を労る】


「ほら、動いてる。」お腹を愛でる嫁の顔は、微笑みと安堵で満たされている。「聴こえた?」「うん…早くトイレ行ってこいよ。」何が悲しくて嫁の腸の動きを聞かされなきゃならんのだ。「第1ゲートを突破したようだ!これより最終コーナーに差し掛かる!」なんで腸の動きを実況されなきゃならんのよ。



No.222【#桃色の選挙活動】


「お子様もシニア世代も安心して暮らせる街づくりを…」防犯がどうとか。選挙の時だけ存在をアピールされてもねぇ。普段は何してるのって話よ。娘が選挙カーに向かって手を振ると、ウグイス嬢の声が閑静な住宅街に響き渡った。「ありがとう!ピンクの女の子!」うちの子はハレンチ党エロ所属ではない!



No.223【#カルマの法則】


「ランチ会はインドカレーになったよ!」女子会の連絡。「いいね!グリーンカレー楽しみ♪シナチク好きだし♡」「え、シナチクって何?」「え、知らないの?」「え、果物?」「イチヂク的な?シナチクは…割り箸だよ。」古典か。「え、知らないの?イチヂクは果物じゃなくて…花だよ。」やり返された。



No.224【#備忘録】


優しい息子と違って、娘が私のことを「ボケたボケた」と言うから失礼しちゃうのよ。父親に似て言い方もキツイし。頭にくるから日記をつけてるの。まぁ、このところ物忘れが酷い気もするし、少し不安だし。えーと、昨日は?【息子にまで「ボケた」と怒られて、寝た。】…遺産の話ちらつかせて、寝るか。



No.225【#要介護】


介護をする人は本当に大変だなと実感した。下着を着させるのだって容易ではない。小さな子供なら可愛げがあるが、初老の娘のパンツを履かせてるのだから、切ない。「帰っトイレ~」「パンツを膝のとこに下げたまま戻ってくるな!」何このベージュの全然オシャレじゃないパンツ!「自分で履け泥酔女!」



No.226【#食べあわせ】


俺、家庭料理って憧れでさ。で、同棲を始めた彼女が手料理作ってくれて、すげぇ嬉しかった。冷やしトマトだけど。が、これからは砂糖と塩は確かめてから使おうぜ。トラウマになるわ。て、料理が苦手なのに作ってくれたんだ、残さず食うよ。や、トマトに砂糖ふったら苺みたくなった。おまえ、天才かよ。



No.227【#税金】


父親が念仏を唱えるように小声でブツブツ言ってる。「うぜぇ…」なんか怖い。「…うぜぇ。」

青ざめた表情で手元を睨みつけている。「忘れて小遣い使っちゃった。うぜぇ金…」親父ギャグ、草。「お母さん?」猫なで声、キショ。父親の手に持った小刻みに震える納税通知書を母親の冷えた瞳が突き刺した。



No.228【#この国の働き方 #承認欲求型】


どんなに忙しい状況でも自分を認めてくれる人は少数だ。「あの人、明らかに仕事量が少ないのに、"自分だけ大変"て顔で働くから謎。」「他人のこと気にする余裕がないんだよ。」同僚の辛辣な目。「あえて労いの言葉かけてみ?"忙しくて大変そうですねー"って。奴隷が満足げに苦笑うから。」我らに賞賛を。



No.229【#誘われる】

https://youtu.be/FNhOUwpjfQo?si=GMrAa7kzjvuS62aK


「夏までに絶対痩せる!」友人に宣言し、そう意気込んだ私は無理な食事制限を開始。あぁ…フラフラだ。お腹が空いて力が出ない…あんパンアニメのような私に「暖かくなってきたし、気分転換にラフティングでも行こうか!」と連絡をくれた友人。ありがとう、"らふてぇ"にしか見えないのよ!このテビチ!



No.230【#歯茎】


旅行から帰った婆さんが不機嫌だ。夫婦喧嘩か?「なんだ、お袋、楽しくなかったのか?」親父をチラ見しながら問う俺に、婆さんはコクリ不満顔に頷く。「入れ歯忘れて、ご飯を全然食べられなかったのよ。」「土手使って、たらふく食ってただろ!」爺さん食い気味に反撃。口も胃も元気なのが長寿の秘訣。

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