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眠る少年トラン  作者: たみ
98/345

98 幕間2 部隊長と私

部隊長はほとんど人が来ない第三訓練場のベンチに座っていた。

第三訓練場は設備は不十分だが、人がいないので、めちゃめちゃに訓練しても大丈夫なのだ。

私はここが好きだ。


なんとなくここな気がした。



「お疲れ様っす」

私は部隊長にしゃべりかけて隣りに座った。


「あっ、、、」

突然喋りかけたので少し驚く部隊長。


「部隊長と話したいっす。」


「、、、。

休んでごめん、、、」


「全然いいっすよ!

しんどい時は休みましょ!

自分なんて休みまくりですよ!ははは」

私は笑った。



「君が休んでるところなんて見たこないよ。

君は誰よりも直向きに

一生懸命に頑張る人だよ。」

部隊長は優しくどこか

悲しそうに笑った。



「、、、。



それより、

部隊長の考えとか想いとか聞きたいです。

今まで気にかけず勝手にやってすみません。」



「、、、いや。

君は悪くないんだ。

私が全部悪いんだよ。

いろいろ溜まってたものが溢れちゃって」



「ダメっすよ!

そんなん言ったらダメっす!!」

私は笑顔で突っ込む


「部隊長がいなかったら、

自分はこんな楽しく剣振れてないですよ。」


真実を言った。

部隊長は何もできない私に役割を与えてくれた。

連隊が苦手でも出来る役割を与えてくれた。

いろいろな事を教えて考えてくれた。




「、、、ありがとう。

君が私の部下で良かったよ。」


部隊長は静かに言った。

暗くてあまり表情は見えなかった。



「何言ってるんですか!抱きつきますよ!」


「ははは」

2人で笑った。




部隊長は次の日から

いつも通りだった。



部隊長はなんで私に手紙を書いたんだろう。

どうして私だったんだろう。


私は部隊長のことを考えた。

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