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眠る少年トラン  作者: たみ
97/345

97 幕間1 部隊長とあの人

あの人

「部隊長の事

お任せしてすみません。」



私は部隊長がどういう状況か伝えたかった。

あと安心させたかった。

だから


部隊長が

落ち込んでた事

あの人に感謝していること

を伝えた。


「落ち込んでたから

一緒にいてくれて助かったって思ってたみたい。

ありがとうって


明日は来るよ。


落ち込んでた事は

聞かなかった事にして」




部隊長の名誉の為に

落ち込んでることは

知らせない方がいいと思うけど、、、


巻き込んで何の情報もないのはあんまりだと思って話した。


部隊長は周りに気を使い過ぎる人だ。

周りを心配させてると思うとまた気を使いそうだからあまりいいたくなかった。













あの時、

いつも笑顔な部隊長が明らかに元気がなかった。


喋りかけても反応がなく、

冷たく突き放されたから、何かあったとは思った。


「部隊長。

今日の訓練何するか教官言ってました??」


「知らない

、、、」



「、、、。

了解っす。

聞いてきます。」


何か悪いことしたかなとも考えた。

けど、思いあたる事は無く、、、。


避けられてるなら無理に絡まない方がいいかと思った。まぁいいかなと

私はバカだ。



朝、部屋に手紙が来ていた。


部隊長からの手紙だった。


手紙の内容は


謝罪と感謝だった。

自分の力不足に責任を感じている事。

冷たい対応をしてしまった事。

いつも通りにいられない事。

いつも助けてくれてありがとうと。




、、、




次の日、部隊長の姿はなかった。



私は少し心配になった。

訓練が終わるまで部隊長は現れなかった。



私はあの人に聞いた。

あの人は部隊長と仲がいい。

「部隊長からなんか聞いてる??」


「何も聞いてないです。

最近元気なかったから心配です。」


「手紙とか来てなかった?」


「手紙来たんですか?」


「うん。なんか迷惑かけてごめん

あと、ありがとうって。」


「なんで!部隊長探さないんですか!

探してください!

このまま来なくなっらどうするんですか!」


「えっ!ご、ごめん!」


「私に謝らないでください。探してください。」


「はい!」



いきなり、あの人に怒られた。

理不尽である。


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