91 襲撃者!?
91 襲撃者!?
「動くな!!」
護衛騎士が取り囲む。
「貴様!!生きて王都から出れると思うなよ!!」
護衛騎士長が凄む。
、、、
。、
「全員動かないでください!!」
突然、姿を消していたベルグの声がする。
酒場から出てきていた。
「その男は非常に危険な人物です。」
派手に吹き飛んだが、
ベルグに目立った外傷はなかった。
「、、、
無傷か、、、」
襲撃者が呟く。
「この男を知ってるのですか!?」
「はい。
、、
この危険な男は
、、、
残念ながら
私の友人です。」
ベルグは剣をしまい。
手で顔を覆う。
「は!?」
護衛騎士たちはあっけに取られる。
「襲撃者がベルグ様のご友人?
?
?
どういう事でしょうか?」
混乱した状態がさらに混乱する。
現場は混沌としていた。
出口の見えない闇、、、。
「、、、これは演習です!!
最近、緊張感が緩んでいたので
友人に頼んで襲撃者のフリをしてもらったんです。」
ベルグはとにかく喋る。
「、、、
なるほど、、、
しかし酒場も半壊してますし、
あの打ち込み
とても演習とは思え、、、」
騎士長は空気を読めない。
「演習です!!
より実践に近いかたちにしたかったので、
僕もいつ襲撃されるか知らないようにしてたんですよ。
酒場や被害については後で弁償する予定でした。
一般人に被害が出ないよう吹き飛ぶ方向は考えていましたし、、、
」
必死のベルグ。
「しか、、」
納得できない騎士長だったが、
ベルグの優しい金色の瞳と目が合う。
、、
「そ、、
そういう演習なんですね
」
何か起こる。
護衛騎士たちは何かが起こた事に気づく。
空気を読む。
「なるほど!!」
「演習か!」
優しい騎士たち
、、
しかし
「演習?
なんの事だ!?」
襲撃者の男が口を開く
、、
沈黙が流れる。
騎士たちは家に帰りたかった。
「黙ろうか、、、トラン」
再び剣を抜くベルグ