89 「王の剣」ベルグ
89 「王の剣」ベルグ
ベルグは「王の剣」に正式
に就任し3年がたっていた。
「ベルグ様!!
もうしばらくで王城です。」
騎士が馬車の中にいるベルグに話しかける。
「ありがとうございます。」
イケメンスマイルで微笑むベルグ。
ベルグは国外の任務が終わり、
王都に戻ってきていた。
王都民の間ではベルグの帰還の話で持ちきりだった。
ベルグは王都の英雄になっていた。
2年前の大災害「古代種襲来」を
王都民は昨日の事のように覚えている。
街は破壊され、騎士団は壊滅状態。
そんな中
唯一、古代種と激闘を繰り広げ撃退した。
王国の英雄ベルグ。
「、、、」
ベルグは任務の報告内容について考えていた。
「、、ん」
ベルグは不穏な空気をかすかに感じる。
「馬車を止めてください。」
ベルグは護衛の騎士に声をかける。
「はっ!」
護衛騎士は馬車をとめる。
帯刀し外に出るベルグ
ベルグを一眼見ようと集まった王都民は歓声をあげる
「ベルグ様だ!!」
「ベルグさまー!!」
、
、、
「王国の守り神だ!」
、。
「どうさかされましたか?」
護衛騎士がベルグに話しかける。
「ちょっと気になる空気を感じてね」
ベルグは感じたままをゆう
「気になる空気ですか?、、、
私には何も」
護衛騎士は先鋭だが、
ベルグの化け物じみた気配察知能力とは比べ物にならない。
「、、、」
感覚を研ぎ澄ますベルグ。
、
、
しかし、、、
突き止められない。
護衛騎士はベルグの様子を伺うが、
何をしてるのか検討もつかない。
、、
、、
「気のせいかも知れません。
さっきの空気がもし人なら
相当な手練れですから。ははは」