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86 ジーカ家 父と母
86 ジーカ家 父と母
「、、、」
ザルグはベルグの事を考えていた。
「どうしたの?考えこんで」
ベルグの母サラが聞く。
「ベルグを当主にしようと思ったんだが、、、」
「あら!
あの子、王都では有名ですもんね。」
「断られた」
「え?」
サラはキョトンとした顔をする。
「断られたんだよ。
当主にはならないと、、、」
「!!」
サラは驚く
「、、、
どうして??」
サラは疑問を聞く。
「分からん。
、、
、
あいつは剣の腕だけじゃなく
頭もキレる。
何か考えがあるんだろう。
、、、
あいつがそう決めたんなら
それが最善という事だ。」
ザルグは悲しそうに言う。
ザルグはベルグを当主にしたかった。
自慢の息子に自分の跡を継いでほしかったのである。
「あなたはそれでいいんですか?
このままで」