83 父
83 父
「ただいま戻りました。」
ベルグは父の部屋にはいり帰ってきた事を伝える。
「ベルグ!よく戻った。
活躍してるようだな!!
お前の噂はこっちまで届いている。」
「父さんの教えのおかげです。」
ベルグに剣を教えたのは父
ザルグ・ジーカだ。
「ははは、上手いこと言うようになったな。」
「本心ですよ。」
ベルグは笑いながら答える。
「父さん。」
「なんだ?」
「今回の帰省は
報告する事があり戻ってきました。」
真剣な顔になるベルグ。
「、、、」
「そうだろうな。
忙しいお前が何もなしに戻ってくることはない。」
「何があった?」
、
、
、
「先日団長に呼ばれて昇進する事が決まりました。」
「!!
本当か!!」
驚くザルグ
、
、
「その年で団長か!?
最年少記録じゃないか!!」
「いえ、、、」
「?
、、、団長じゃないのか?」
「はい
『王の剣』です。」
「!!
まさか!!アルデラスか!?」
ザルグは驚き立ちあがる。
王の剣とは
国王を守る剣士の呼び名である。
実態は謎に包まれているが、王国剣士にとって最も名誉な役職だ。最強の剣士に与えられる称号とされ、圧倒的な実力が無ければ『王の剣』を名乗ることはできない。
総数は10も満たないとされている。
「、、、はい。」
、、、
、
あけましておめでとう御座います。