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82 ベルグ実家
82 ベルグ実家
ベルグは実家に帰っていた。
ジーカ家、昔から武芸に秀でた一族で有名だった。多くの優秀な剣士がジーカ家の歴史には存在する。
「ただいま戻りました。」
ベルグは執事に荷物を渡し。
屋敷に入る。
「おかえりなさいベルグ」
「ただいま母さん」
「兄さまーー!!」
金髪、赤目の少年がベルグに飛び付く。
「ジルグ!
また少し大きくなったな!!」
赤目の少年はベルグの弟ジルグ。
ベルグとは10才歳が離れている。
「兄様!!剣を御指南いただきたいです!!」
いきなり叫ぶジルグ
「ジルグ、
ベルグは今帰ったところで疲れているのよ!
後にしなさい!」
母サラに叱られるジルグ。
「ごめんなさい…」
落ち込むジルグ
「ジルグまた後で稽古しよう。
父さんと話したらすぐ行くよ。」
笑顔でベルグはジルグの頭を撫でる。
「はい!!」
嬉しそうな顔で笑うジルグ。