81 第4章 金眼の騎士
81 金眼の騎士
「副団長!失礼します!」
1人の騎士が金髪の騎士に敬礼しながら話しかける。
「お疲れ様です。
どうしました?」
金髪の騎士は答える。
「団長がお呼びです。」
「グラム団長が?
珍しいな…」
何かを考える騎士。
何故呼ばれたのか想像もできない。
「内容は知りませんが…
とても重要な事のようです。
すぐに来て欲しいと」
騎士は答える。
「わかりました。
すぐ行きます。」
、
、
、
「ベルグ・ジーカただいま参りました。」
ベルグは団長室に来ていた。
「…
入れ」
「失礼します。」
「疲れているところ悪いな」
「いえ、問題ありません。」
「今回、お前を呼んだのは…
上から連絡があったからだ。」
騎士団では団長がトップだ。
各騎士団に団長がいる。
その団長をまとめる総団長という存在はあるが、
階級的には団長と同列である。
団長の上の存在となると。
王国側の人間だ。それも限られた存在。
「上ですか…。
どういう内容ですか?」
「お前を王の剣に推薦するという話がきた。」
「!!」
驚くベルグ
王の剣とは
国王を守る剣士の呼び名である。
実態は謎に包まれているが、王国剣士にとって最も名誉な役職だ。最強の剣士に与えられる称号とされ、圧倒的な実力が無ければ『王の剣』を名乗ることはできない。
総数は10にも満たないとされている。
「どうして急に?」
「副団長歴が浅いお前は知らないだろうが、
たまにあるんだ。こういうことが」
「新しい『王の剣』が決まる時っていうのは…
現在の『王の剣』誰かが引退か殉職された時だ。」
、、
、、
、
「まさか…」
「ああ」
「どなたですか」
「ミクソデ様が殉職された。」
「!!」
「信じられません!!
守りの剣最強と言われた、
ミクソデ様が…」
「私も信じられん。
詳しい事は分からんが
強力な魔物との戦いで…」
「そんな…」
「報告によると古代種の可能性が高い。
全身に雷をまとい。信じられないスピードで移動するらしい。騎士団にも遭遇しても戦うなと指示が来ている。」
「古代種は遭遇したことはありません。
そんなに危ない魔物なんですか?」
「アレは何千年も前からこの地上を支配してきたバケモノだ。
人の手に負えるものじゃない。」
、
、、、
遅くなりすみません。
少しベルグ伝を書きます。