73 カエルの子はカエル 怒り
73 カエルの子はカエル 怒り
「クラン『緑竜』のヤマさんから報告が入ってます。『箱』のアルホさんとバルカさんに命を助けられたと。
どうしてもお礼がしたいとギルドにきてくれたんです。」
「!」
バルカ
「ヤマさん『緑竜』だったんですね!」
驚くアルホ
「そうです。ヤマさんは王都でも実績ある冒険者なので、ギルドとしても助かりました。」
「アルホ!『緑竜』って有名なの?」
「なんで知らないんだ!前言ったじゃないか!
『緑竜』は五大クランの一つだって!」
「そうだった!そうだった!ははは!
ヤマさんはすごい冒険者だったんだなー」
笑って誤魔化すバルカ
「ホントにわかってんのか」
「そしてヤマさんから聞いたところ、
ドリーク火山で助けてもらったらしいんです。」
マリサが不気味な笑顔でしゃべりだす。
「げ!」
飛び上がるバルカ…
「おかしいですよね?
アルホさん達はCランクの冒険者です。危険度B級のドリーク火山にいるわけないんですよ。
私はアルホさん、バルカさんにはいつも話していると思います。ランク以上の危険度には絶対に挑戦しないでくださいと!」
「そ、それには深い事情がありまして…」
言い訳を考えるアルホ。
「アルホが行こうって言ったんです!オレは悪くないんです!」
アルホに全て押し付けるバルカ。
「裏切り者ー!
バルカがトラン兄貴みたいになるんだって言ったんじゃないか!」
「アリサさん嘘です!
アルホは嘘ついてます!」
「嘘じゃない!」
掴みあう2人
「2人とも黙ってください!」
アリサの声に静まり返るギルド。
「今回が初めてならまだしも…
何回も何回も私の忠告を無視して
これで何回目だと思ってるんですか!!?」
「え、、えーと…
5回目?」
バルカが答える…
その回答に頭を抱えるアルホ。
「86回目です!どうゆう数え方をしたら5回になるんですか!
私をバカにしているんですか!」
「あ、アリサさん落ち着いてください。」
怒り狂うアリサを止めようとするアルホ
「ここまでされて、
落ち着いていれますか!!!」
マリサの乱は続くのであった。
、、、
、。
、
遅くなりすみません。
いつもありがとうございます。