70 横取り
70 横取り
少年の声が聞こえる。
「トラン流バルカキャノン!!」
その瞬間、、、
どっっかーーん!!!!
先程まで目の前にいた魔物が
赤い何かの攻撃で吹き飛ぶ。
そして
違う少年の声がする。
「バルカ!何やってるんだ!!魔物の横取りは禁止だって、前言ったじゃないか!!」
青い髪の少年が怒っている。
「あっ!、、、ごめんアルホ」
そして赤い髪の少年は申し訳無さそうにしている。
困惑する冒険者と魔物、、、。
しかし魔物はまだ生きている。
グアオア!!
魔物は2人の少年に襲いかかる。
「危ない!!」
弓使いの冒険者が叫ぶ。
とその時、青髪の少年が
魔物の動きに素早く反応し剣を抜く。
そしていとも簡単に魔物の首を切り捨てたのである。
「!!」
驚愕する冒険者。
「あっ!」
しまった という顔をする青髪の少年。
、
、
、
、
「アルホも横取りだ」
息絶えた魔物を見て話す赤髪の少年。
「うるさい!」
「いてっ!」
青髪の少年は赤髪の少年の頭を叩く。
「今のはしょうがなかったんだ!!」
怒る青髪。
「あっ!そんなことより、、、
大丈夫ですか?」
青髪の少年は冒険者に話しかける。
「、、、」
唖然とする冒険者。
「アルホが魔物倒しちゃっ・・
いたっ!」
赤髪の少年が何かを言う前に頭を叩く。
「あのー。大丈夫ですか?」
再度たずねる少年。
「、、、ああ
、、、すまんすまん。
あまりにも信じられない光景だったんで」
冒険者の意識が戻る。
「すみません!横取りする形になっかしまって、、、。わざとではないんです。
素材はどうぞもらってください。」
「いやいや!謝らないでくれ!
君たちは命の恩人だ。本当にありがとう。」
「本当ですか!よかった〜。」
安堵する青髪少年
「やった〜!!」
意味不明な赤髪少年
「オレはヤマっていうB級冒険者だ。
名前を教えてくれないか?」
「僕はアルホといいます。あっちの赤いのが」
「バルカです!!」
勢いよく叫ぶ赤髪少年
それから、冒険者は事情を話す。
「なるほど!そういう事情だったんですね。それじゃ下まで送りましょうか?」
「本当にいいのか!」
「大丈夫ですよ。」
「です!」
バルカが叫ぶ。
「いろいろすまない。
よろしく頼む!」
、、、
冒険者は赤髪少年が担ぐ事になった。
「君たちはかなり腕の立つ冒険者みたいだが、依頼でドリーク火山にきたのか?」
「腕の立つ冒険者って。そんなそんな。」
あからさまに喜ぶ赤髪少年。
「いえ、まだ僕たちはドリーク火山の依頼は受けれないんですよ。」
冒険者は自身と同じ階級以下の依頼しか受けることができない。
B級のドリーク火山の依頼はまだ受けることができないのだ。
ヤマは少年達がC級以下の冒険者という事に気付く。
「!!
君たちC級なのか、、、
なんでこんな危ないところにいるんだ?
ギルドで警告はされなかったのか?」
(C級冒険者2人でドリーク火山に入るなんて自殺行為だ。、、、しかし、この2人なら、、、)
「いや〜、、、
警告はされてるんですが、、、
うちのクランは
階級なんて気にするなという感じなんで、、、」
「!!」
(どんなクランなんだよ!そんなむちゃくちゃなクランあるのか!?)
ヤマは驚愕する。
「ちなみにどこのクランに所属しているんだ?」
「『箱』ってクランです。
小さいクランなんで、あまり有名じゃないんですが、知ってますか?」
アルホが答える。
「、、、まさか。トランって冒険者のクランか??」
「ヤマさん兄貴のこと知ってるんですか?」
2人の少年の顔が一気に明るくなる。
「いや直接あったことはないんだが、噂で少し聞いたことがある」
「さすが兄貴!!」
「さすが兄貴っす!!」
喜ぶ2人。
いつも貴重な時間を割いて
見ていただきありがとうございますm(__)m
評価もいただき本当に嬉しいです。
PVはパソコンの方が多いんですが、
同じ文章書いてる人が見てくれてるのかな〜と
勝手に思って喜んでます。
、、
そして!
ついに!!70話にたどり着来ました。
相変わらずへたっぴですが、
もう少し頑張ります。