68 魔界の門4 最強の敵
68 魔界の門4 最強の敵
魔物との戦いは続いていた。
戦いが始まり半日が過ぎようとしていた。
トランは日が沈み始めて時間の経過に初めて気付く。トランには亀の魔物を倒せるビジョンが全く見えなかった。
(倒せないな。一端逃げるか)
トランは逃げると決めたら直ぐ行動に移す。魔物の光線を回避しながら来た方向に逆走する。
不思議なことに魔物は追いかけて来なかった。
トランには魔物が何がを守っているように見えた。
、、、
トランは威力の高い攻撃を考えては魔物に挑んみ続けていたが倒すことはできずにいた。
亀の魔物と毎日のように戦い、、、
何故かトランは毎日喋りかけていた。
「青亀!今日こそ貴様の負ける時だ!」
「、、、」
亀は何も言わない。
「びびって何も言えねーみたいだな!」
、、、
◆次の日
「青亀!眠そうな顔だな!」
「、、、」
「スゲー技を見せてやろう!!」
そしてある日トランはミスを犯した。
魔物の突進を避けきれず。足を負傷する。
「くっ!!」
(まずい、、、この足じゃ逃げれない。)
「やるしかねーか、、、」
魔物が再度突進して来る。
(やばい。、、)
「、、、」
トランは咄嗟に武器で防ぐ。
っドーン!!!
トランは吹き飛ぶ。
「くはっ、、、」
(この状態であの光線が来たら終わりだ、、、)
、、、しかし魔物はトランをジッと見ている。
魔物からは殺意は感じられない。
「、、、」
「青亀!何見てやがる!」
トランは叫ぶ。
「、、、」
魔物は何も言わない。
「かかってこい。青亀。
ガッカリさせんじゃねー!」
トランは青亀のことが気に入っていた。
だからこそ手加減してほしくなかった。
全力できてほしかったのだ。
かつての友のように。
、
魔物はしばらく沈黙した後、再び突進の体勢をとる。
「それでいい。全力でこい。」
「、、、」
魔物がものすごい速さで動き出す。
、、、
魔物の突進がトランに迫る。
、、、
トランは何故か穏やかな気持ちだった。
いろいろなことを考えていた。
(アルホ、バルカ、Bランクなれたかな?こんなことならもっと鍛えてやったらよかったな。)
「アニキー!!見てください!」
「アニキがいたら最強クランだなー」
笑顔の2人を思い出す。
、
、
、、、
(ギルドの依頼たまってるだろーな。
死んだらアリサに怒られる。)
怒った顔のアリサ。
、、、
結局、最後まであいつに勝てなかったな、、、
ベルグ、、、
ムカつくぜ)
、、、
、、
トランは目をつぶる。
「トランまた寝てるの。起きなよ。」
「静かに寝かせろよ。」
「僕を倒すんだろ?」
「うるせーな」
、、、
、、
魔物がゆっくり迫ってきている。