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眠る少年トラン  作者: たみ
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60トランの魔法授業2

60トランの魔法授業2



「トランさん」


「ん?」


「、、、ニーナか。おはよう」


「もう昼です。トランさんいつも寝てますね。」

笑いながらトランを起こしてニーナ。



「ここで寝るの気持ちいんだ。」




「今日もよろしくお願いします!」



「よし!今日こそ!成功させるぞ!」



「はい!」


、、、



、、、




トランがニーナに魔法を教え初めて5日が経っていた。


「手に魔力を集めるように集中する。」




「はい!」



「よし!いい感じだ。


次に、その集めた魔力を炎にするイメージをする。イメージが明確なほど上手くいく。」



「、、、」

ニーナは必須に魔力を炎に変えようとしている。


(もう少しだな。)


トランはニーナの前で魔法の炎を出す。

「イメージの対象が近くにあるとイメージしやすい。」


「はい!」

ニーナはトランの炎を見ながらイメージする。


、、


ニーナの手に小さい光が灯る。

「トランさん!」


「ああ、成功だ。」

小さいがニーナの手には確かに炎ができていた。



ニーナは嬉しさのあまり意識が炎から外れ、

炎がきえる。


「やったな!」

トランはよくやったと頭を撫でる


「あ、ありがとうございます。」

ニーナは泣いていた。



、、、



、、


その時!

2人を大きな影が覆い、突風が吹く。

空を飛ぶ巨大な生き物、、、。

大きさは10メートルはある。


「「!!」」


トランは魔物の気配に気づき、咄嗟に剣を抜く。


「ニーナ!オレの後ろに隠れろ!」

トランが叫ぶ。


「トランさん!」



トランは巨大な魔物を確認する。

「、、、ワイバーン。、、、マジかよ」

(なんでA級上位の化け物がこんなとこにいるんだ!)


「トランさん!待ってください!!

この子は大丈夫なんです。攻撃しないでください!」


攻撃をしようとするトランの前に立ち、遮るニーナ。


「ん??」

(どういうことだ?)

トランはワイバーンを警戒するが襲ってくる気配はない、、、。


「トランさん!お願いします。」


「わかった。」

トランは剣をしまう。


ワイバーンは着地し、ニーナの方を見ている。

ニーナはワイバーンに近づく、、、。


「おい!ニーナ!」


「大丈夫です。トランさん。この子はすごく優しいので。」

ニーナはワイバーンを撫でる。


ワイバーンは目お細めて喜んでるように見える。



「すげーな、、、。」

目の前の光景に驚くトラン。


「驚かせてごめんなさい。」

ニーナが謝る。


「オレも触っていいか?」


「え?!

、、


大丈夫だって言ってます。」



トランは嬉しそうにワイバーンを撫でて、

ワイバーンの首に抱きつく。


ワイバーンに抱きついてはしゃいでいるトランを見てニーナは笑う。



「ニーナはワイバーンの言葉がわかるんだな。」


「なんとなくですが」


「なんとなくかぁ〜〜。」

トランは笑う。


「なんとなくでスゲーことやってしまう奴をもう一人知ってる。


、、、


そいつも天才だったな。」 


ベルグを思い出すトラン。



「トランさんワイバーン怖くないんですか?」



「いや、怖い!さすがにA級上位っていったら最強クラスの魔物だからな。」


「その割には嬉しそうですね。」


「A級の魔物は知性があるから、仲良くなれないか試したことがあるんだ。結局無理で諦めてたんだが、まさかニーナが魔物と仲良いとはな。」



「竜は見れなかったが、粘ったかいあったな。」

(まてよ、、、竜とワイバーン、、、)



「ニーナ、、、。まさか村の伝説になってる竜って、このワイバーンのことか?」



「、、、はい、そうなんです。

黙っていてごめんなさい。」


なるほどと思うトラン。




トランは竜には出会えなかった。

しかし素晴らしい出会いに満足していた。





「あーー。ここに長居してしまったな。

依頼たまってそうだな。」

トランは王都へ帰ることを考える。



「、、、トランさん帰っちゃうんですね。」

悲しそうな顔をするニーナ。

下を向き涙をこらえている。


能天気なトランでもさすがにニーナが悲しんでいることがわかった。



「ニーナ!」


「はい!」

トランが突然大きな声を出し、驚くニーナ。



「魔法の練習はサボるなよ!

毎日練習してたらスゲー魔法使いになれるからな。ちゃんと練習してるかまた見にくるぞ!お前はオレの弟子だからな。」



「トランさん!!」

泣きながらトランに抱きつくニーナ。

トランはニーナの頭を撫でる。


(こんなこと前もあったような、、、)

トランはアリサのことを思いだす。



、、









、、、




トランはニーナと別れ、フィルニーナ村によっていた。



「おい!アンタ!やっと帰るのかい?」


「あっ、この前の」

村で竜の伝説を教えてくれたおばさんがいた。



「竜には会えたかい?」



「ああ。会えたぞ!でっかいの。」



「まぁ!伝説はホントだったんだね。」



「そうみたいだな。」



「竜がいるのに村の人達は怖くないのか?」



「この村はニーナ様に守られているからね。みんな安心して暮らしてるよ」


「ニーナ様って、、、湖の?」


「アンタ、良くしってるね!

この村は湖の精霊様、ニーナ様に守られてる村なんだよ。」



「、、、なるほど」


「、、、」


「またくるよ。ニジバス食べに。」



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