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眠る少年トラン  作者: たみ
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54 アリサとトラン

54 アリサとトラン


「あっ!トランさん」

「今は活動停止期間中じゃ、、、」


「いや、今日は依頼じゃない。」

「アリサに話しがある。」


「、、、」

「分かりました。」

「場所を変えましょう。」

アリサはトランをギルドの会議室に案内する。



「いろいろ巻き込んですまなかった。

あと、バルカとアルホを治療してくれて助かった。」


「トランさんが改まると違和感がありますね。」

「えーと、話しというのはこのことですか?」


「いや、これはついでだ。」


「、、、ついでなんですね。」


「本題は5大クランについてだ。」


「5大クラン?」


「近々5大クランがオレにちょっかい出してくるらしい。そうなる前に手を打つ。」


「アリサにはそれの手伝いをしてもらいたい。」



「そうゆうことですか。」


「、、、」


「5大クランは大抵の冒険者は憧れるんですが、トランさんは入りたいとは思わないんですか?」


「思わん。」


「報酬も増えますし、危険も減りますよ。それに5大クランってだけで、街によっては出迎えもあります。今回のような争いに巻き込まれることも減りますよ!」


「興味はない。オレは冒険者だ。受ける依頼は自分で決める。」



「トランさんらしいですね。」

アリサが微笑む。


「で、どのような手段を使うんですか?」


「クランを立ち上げる」


「なるほどクランですね」

「クラン?」

「、、、ん」

「えっ!トランさんクラン立ち上げるんですか!?」


「だからそう言ってるだろ。」


「びっくりしました。トランさんがクラン長になるイメージがなかったので、、、」


「できるのか?」


「可能ですが、クランに入るメンバーは決まってるんですか?」


「いやいない。オレ1人のクランを作る。」


「1人のクランなんて聞いたことないですよ!」


「1人のクランも可能ですが、作るメリットがありませんよ!

クランを立ち上げて、正式なクランと認められるのに金貨100枚かかります。クランを維持する維持費というのもかかりますよ。クラン規模にもよりますが、これは最小で金貨10枚になります。活動をする冒険者がいないのであれば赤字になるかもしれませよ?、、」


「メリットはある。」


「なんですか?」


「めんどくさい奴らがオレに手を出せなくなる。それにオレは金には困ってない。」


「、、、」


「『クラン長はクラン脱退後、5年間はクランに所属することができない。』、、、トランさんがこのギルド規定を知ってるとは思いませんでした。ペナルティを平気で利用するところはトランさんらしいですが、、、。」


「あー、ベルグに教えてもらったんだよ。」


「ベルグ?、、、あっ!副団長様ですね。」

「なるほど!納得です。トランさんがギルド規定を覚えているのにすごく違和感があったんで、、、、」


「当然だ。そんなの知らん。」


「ははは」



「で、クランの件、できるか?」



「分かりました。」

「直ぐに申請に取り掛かりましょう。」

「明日までに書類を用意するので、また明日来ていただいても大丈夫ですか?」


「助かる。明日またくる。」



「、、、」



「あの、、、」


「なんだ」



「気になってたんですが、」


「、、、」


「副団長ベルグ様とトランさんってどういった関係なんですか??。すごい親しそうだったんですが、、、。」






いつも貴重な時間を割いて見ていただきありがとうございますm(__)m

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