51 友
51 友
「トラン。そのぐらいでいいんじゃない。」
トランを止める声。
、、、
トランはその声に聞き覚えがあった。
懐かしい声。
この声は忘れない。
共に命をかけて魔物と戦った。
友の声。
トランは我に帰る。
「ベルグ!!」
トランは驚く!
「やあ、久しぶり。」
ベルグは変わらない笑顔で答える。
「なんで?」
「お嬢さんに助けを求められてね」
そこにはアリサがいた。
「ト、トランさぁぁーん!!」
アリサは泣きながらトランのに抱きついく。
「なんで止めたのに行っちゃうんですか!!」
「トランさんはバカです。」
「大バカです。」
「あ、すまん、、、」
恐怖のあまり気絶しているハヤキに目をやり。振り上げた拳をさげる。
ベルグの登場に周りがざわつく。
「おいアレ、、、」
「まさかこんなとこに来るわけが、、、」
「『壊剣のベルグ』がなんで!」
ベルグがその場にいた全員に聞こえる声で、宣言する。
「この抗争は騎士団の副団長ベルグ・ジーカが受け持つ。これ以上の戦闘行為は禁止する。
万が一戦闘行為を行なったものは王都治安維持法違反とみなし、このベルグが制圧する。」
「明日の早朝、冒険者ギルドにて、本件の事態収束に関しての事情聴取を行う。双方の責任者は冒険者ギルドに来るように」
そして
抗争は終わった。
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