表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
眠る少年トラン  作者: たみ
46/345

46 アリサの勇気

46 アリサの勇気



「お願いします!!」

「隊長様に合わせてください!!」


アリサは騎士団王都支部に来ていた。

街の治安維持は騎士団の仕事である。騎士団に頼めばトランを救えるかもしれないと考えたのだ。


「『赤獅子の牙』に1人で向かったんです!!」



「冒険者同士の争いに騎士団は関与できないんだ。冒険者ギルドにでも相談してくれ。」



「お願いします!!」

泣き叫ぶアリサ。



「隊長は忙しいんだよ。そのようなことでお呼びするわけには行かないだ」



「隊長様にお話しだけでも、、、」

「お願いします!お願いします!」


「、、、トランさんが」

「トランさんが!!」

守衛騎士に懇願する。

守衛騎士達は困っていた。若い少女を無碍に追い返すのも可愛そうだ。少女の表情からただ事ではないことはわかる。



(トラン?)

偶然支部に帰ってきた1人の騎士がアリサの言葉に反応する。


「、、、」



「お嬢さんどうかされましたか?」

金髪の騎士がアリサに話しかける。



「!!」

「これは!!副団長!!」

「お疲れ様です!」

守衛騎士が整列し敬礼する。



「えっ!!副団長」

突然現れたた騎士団のナンバー2に驚くアリサであったが、我に返る。



「副団長様!!」

「助けてください!お願いします!!」

「トランさんが『赤獅子の牙』に1人で向かってしまったんです!!」

「このままじゃ殺されてしまいます!!」

騎士団副団長にしがみつき叫ぶアリサ。




「おい!副団長から離れなさい!」

守衛騎士がアリサを引き離そうとする。



「君たち僕は大丈夫です。お嬢さんの話しを聞くことにします。」


「しかし、、、」


「大丈夫。僕に任せて。」

アリサの涙をハンカチで拭き取る副団長。



「了解しました!!」

再び整列し敬礼する騎士達。


「良かったな。お嬢ちゃん!」

守衛騎士の1人がアリサの肩を叩く。守衛騎士もなんとかしてあげたいと思っていたのである。


「ありがとうございます!」

「ありがとうございます!」

おっ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ