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眠る少年トラン  作者: たみ
342/345

342 勇者召喚



「ふっふっふっ

安心しろ!


オレには勇者召喚魔法がある!!」




「えっ!本当ですか!」

驚き目を輝かせるアレフ




「まさか……」


対照的に…

嫌な予感がするベルグ




「はっ!」

トランは謎のポーズを決めてから

普通に収納魔法を発動する。



ポーズいらないだろ、

と思うベルグ


少し感動している王子、アレフ





トランの収納魔法から


銀髪の少年が出てくるが、、、


動かない。





「やべ!長い時間入れすぎた!

アラグしっかりしろ!」

アラグの頬を叩く







「あっ!…

ここは…




トランさん!」

目を開けるアラグ


そして




トランを見て抱きつく


収納魔法の中は相当怖かったようだ



「すまんすまん」

アラグの頭を、撫でるトラン




呆れるベルグ



その様子を不思議そうに

複雑な表情で見つめるアレフ




しばらくして


落ち着いた


アラグは当たりを見回し



「ここは…?」

状況を、把握しようとするアラグ



「勇者の封域だ」

なんの説明もしないトラン



「なるほど!」

何故か納得するアラグ



そして



「あっ!ベルグさんもいらしたのですね!」

キリっとするアラグ


そして

アラグはアレフに気づく


「そちらの方は?」










「アラグ!

こちらは国王陛下だ!」

トランがどうどうと叫ぶ!





「こ!国王陛下!

ご無礼をお許しください」

びっくりしてはずみ

勢いよくひざまづくアラグ



「王子だから!王子!

トラン!嘘、教えないで!」

即修正するベルグ



どうどうとキリッとしてるトラン



「それにアラグ!

国王陛下の顔、知ってるでしょ!」



「そうでした!」

キリッと、アラグ




アレフは思う


銀髪少年は少しバカかもしれないと

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