327 休憩タイム
王子の部屋には
第二王子アレフ、
狂人護衛トラン、
王の剣ベルグ、
そして何故か使用人リスナ
「えっと
それじゃ
……」
王子アレフは恥ずかしそうに
「はやくはやく」
急かすトラン
「なんで君が偉そうなの!」
睨むベルグ
「私ここにいていいんですか?」
困惑するリスナ
「えっと、無事に継承式が迎えられた事に
カンパーイ!!」
アレフはジュースが入ったグラスを上げる
「「「カンパーイ!!」」」
各々グラスを上げる
「トランさん
ほんとにありがとうございました」
アレフはトランに感謝を伝える
「ははは
オレの活躍が光りまくってたぜ」
「自分で行ったらダメでしょそれ」
「えっと、、、
私ここにいていいんですか?」
いまだに困惑するリスナに
アレフが声をかける
「もちろんだよ!
リスナが活躍してたって
トランさんも言ってたし」
「えっトランくんが!」
驚きトラン見るリスナ
リスナを見て親指を立てるトラン
「なんか夜の厨房の襲撃者を見つけてくれたとか」
アレフは説明するが…
(その襲撃者ってトランくんなんだけど…)
と思うリスナ
そんなリスナを見てまた親指を立てるトラン
「ベルグ
もう大丈夫なのか?」
「うん
大丈夫だと思う
もう襲撃する理由がないからね」
「ははは
よかったよかった」
トランは笑う
「……」
リスナはベルグとトランのやりとりを見て
謎を深める
王国最強の剣士
伝説の『王の剣』と普通に話している
同僚のトラン
(トランくん…あなたはいったい)
、
リスナが
困惑する中
「で!
何企んでるの?」
ベルグが切り出す
その言葉にトランは真顔になる
リスナとアレフも注目する
、
、
そんななか
ニヤリと笑うトラン




