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312 教育係
トランは王子の使用人という形で王子の護衛をすることになった。
今は教育中。
「トランであります」
背筋を伸ばし頭を下げる。
トランは学生時代に覚えた敬語を必死に使う。
「あっ、、
私はリスナ
よろしくお願いします、、、」
トランの反応に少し戸惑う
女性の使用人。
そして、トランの無くなった右腕を、一瞬みる。
「リスナ様
よろしくお願いします」
また頭を下げるトラン
「あの、、、
リスナでいいよ
年もそんなに変わらないと思うし」
リスナはトランに…
何故か警戒心を抱かなかった。
リスナを見るトラン。
「、、、了解」
不思議そうなトラン
「ふふ
じゃ仕事教えるね」
「よろしくお願いします。」
「トランくんは3階の掃除と
私の補佐ね。
私が食事運搬係だからその時は手伝って」
「なるほど、、、
了解した。」
3階は王子の部屋がある階。
ベルグの意図を理解するトラン
その時ーー
複数の視線を感じるトラン
あまり気に留めないが、、
リスナが反応する。
「あっ、、、」
その視線には他の使用人達。
リスナが気づいた事により、
使用人達は何事もなかったように散っていく。
噂話しをしていたようだ。




