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305 戦いと終わり
風が吹いていた。
粉塵と、焼けた匂いと、崩れかけた建物の破片を運びながら。
静まり返った王都の中心――
その景色を、二人は静かに見つめている。
騎士ベルグ
冒険者トラン
瓦礫と化した通り。
崩れた塔。
焦げついた石畳。
そこにかつてあったのは、美しく整備された王都。
白い石造りの建物に、青い屋根。清らかな噴水、色とりどりの旗、そして人々の笑顔。
王都は、、、
「、、」
と
声が響く
「アニキ!」
魔物に対応していたアルホたちが合流する。
、
アルホたちを
見たトラン
、
、
いきなり
「よし!ズラかるぞ」
トランが慌ただしく支持を出す
「えっ!」
「!?」
混乱するクラン箱
「ベルグ!
オレは隠れる!」
、
、
ベルグは一瞬考え
、、
、
「、、了解」
トランの意図を察する
「僕一人で戦ったって事でいい?」
ベルグが優しく聞く
「はは
そういう事でよろしく」
嬉しそうに笑うトラン
トランはミキーラマスクを被り直す
「なるほど、、」
消えそうな声で呟くアルホ
トランの意図に気づく
「が!?」
何もわからないバルカ
「ん!?」
同じく何もわからないアラグ
トランは消えた。
いつもありがとうございます
火が届きますように




