302 雷と金と紅
「ははは」
笑うベルグ
「こっからが
、、本番ってか」
トランはベルグに支えられてなんとか起きる
、
、
雷の化身
雷を纏い
神々しく金色の光を放つ
古代種
先程までとは存在感がまるで違う
トランとベルグがつけた傷は全てなくなり
金色に輝く瞳がのぞく
「、、
さっきまで全然
本気じゃなかったみたいだね
だって、、」
ベルグが口を開く
「いうな
わかる」
聞きたくないとトラン
トランにはわかっていた
「、、、」
その時
「「!!!」」
古代種の金色の瞳がベルグを捉える
古代種の光は増していき
「おい!
ベルグ!」
トランは異変に気づく
「えっ」
混乱するベルグ
ベルグが古代種と同じ光に包まれていく
、
古代種の光と
共鳴するように
強くなって
いく
、
ベルグの光
、
「どういうこと?」
古代種とベルグを交互に見て
首を傾げる
緊張感のないトラン
、
、
だった
、
、
◆
◆王都から遥か遠くの魔の山
『魔界の門』
、
巨大な青い亀と話す
美しい女性
「、、、」
「トランとザルヤが一緒にいるみたいだね」
「、、、」
「トランは元気そうだよ」
「、、、」
「そう」
「、、、」
「久しぶりに会いたい?」
「、、、」
「ははは」
「、、、」
「ザルヤは見つけたみたいだね」
「、、、」
「トランは、、、」
◆◆
その後、
戦いは激化すると思われたが
、
、
古代種は巨大な落雷を王都に落とし姿を消す
、
、
多くの謎を残し
、
、
多くの破壊を残し
、
、
古代種との戦いは終わった