297 『炎の魔獣』伝説 謎の冒険者
王は燃える山の報告を聞き
沈黙する
深刻に
家臣たちは
王の言葉を待つ
「何か手はないのか」
王が口を開く
軍服を着た
一人の家臣が
「再度軍隊を送るという案もありますが、、、
『炎の魔獣』の得体がしれない以上、
不用意に軍隊を送る事は危険かと、、」
また違う家臣が立ち上がる
「じゃどうすればいいのだ
燃える山を放置しろというのか」
「そういう意味ではない!」
「じゃ!」
「お前たち」
王は手を前に出し
2人の家臣を静止させる
「、、、」
静かになる家臣
そしてまた
王は口を開く
「この国に魔物の討伐を得意とする者がいると聞いたが、
確か名は、、」
「、、
王!
アランという者です
数年前、国に現れたワイバーンを単騎で討伐し有名になった者、、、
」
家臣の一人が口を開く
「そうであった
そうであった
アランという名であった
その者に依頼するのはどうだ?」
王が提案する
「、。」
「実力はあるな、、、」
「たしかに、、、」
一様に考える家臣たち
「しかし王
そのアランという男、
自身を冒険者と名乗り得体がしれません」
家臣の一人が進言する
「、、」
「うむ、、」
「、、」
家臣たち
そして王は
「たしかに
言いたい事はわかる
しかし
他に我々にはよい手がない」
、
、、、