29 トランの魔法2
29 トランの魔法2
「手の平に炎を留めて握るように圧縮してみろ」
「わかった。、、、」
ベルグの手の平にある炎の玉が少し小さくなる。
(、、、さすがだな)
ベルグの魔法をトランは観察しながら思う。
「、、、トランもうそろそろ限界かも。」
「あの木に打ちだせ。」
「わかった! はっ!」
ベルグが魔法を飛ばす。
ドン!!
爆笑が起き木が薙ぎ倒される。
「!!」
「確かに威力上がってる!
、、、でも制御かなり大変だね。」
「上出来だろ。制御は何回もやれば慣れる。」
「トランの魔法と威力が全然違ったのは何で?」
ベルグは疑問を聞く
「今のが第1段階の圧縮だ。圧縮の段階で威力が変わる。」
「圧縮すればするほど威力も上がるってこと?そして難しくなる?」
「そうゆことだ。」
「何段階まであるの?」
「今確認できてるので9段階くらいだ。その先は分からん。」
「えっ!そんなにあるの!
、、、先は長そうだね」
「第1ができたら第3段階までは結構楽だ。
第4がかなりてこずる。で第4ができたら第7までも楽だな。とにかく第4と第8意外はなんとかなる。」
「へ〜不思議だね。」
「あと威力も全然違うな。第1から第3は威力は上がるが大した差はない。第4で一気に上がるって感じだ。第8もおんなじ感じだな。」
「なるほど!ちなみにあの黒い魔物に使ったのは何段階だったの。」
「谷に吹き飛ばしたのは第8だ。オレが制御できるギリギリの圧縮。第9とかだと制御が大変で使えない。」
「あれはいま思い出しても衝撃的だったよ。でも魔物にとどめを刺した時の方が威力高いように見えたけど?」
「最後のあの時は至近距離だったからな。制御関係なく最高圧縮でいった。第10ぐらいまでいってたかもな。おかげで手も吹き飛んだが」
「、、、」
ベルグはその時の状況を思い出す。
「また生えてきて良かったぜ」
トランが言う。
「、、、生えてはないと思うよ」