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眠る少年トラン  作者: たみ
284/345

284 騎士学生時代7 ヤリーク火山温泉 スタイは女の子




トラン達は火山を登っていた。

秘湯温泉は目の前だ!!



「スタイ

水魔法得意だよな」

トランが聞く



「確か学年トップだよね」

ベルグが確認する



「他の魔法よりは得意だけど、、

それがどうしたの?」




「完璧だ!」

嬉しそうなトラン



「、、、」




「何が?」

パル




「温泉は源泉だからな

かなり熱い可能性がある!


そこで必要になってくるのが

天才水魔法使いスタイだ!!」

カッコつけながらスタイを指差すトラン




「て!天才って!

そんなんじゃないから」

顔を赤らめ恥ずかしなるスタイ



「いやいや

天才だよ」

乗っかるベルグ


「謙遜謙遜

スタイは天才」

乗っかるパル





「もー!

2人も乗っからないでよ!」





嬉しそうに

イタズラな笑みの男3人





「水魔法で温度調整するって事だよね?」

ベルグが補足する



「そうだ」




「ぬるかったらどうするの?」





「それはまったく問題ない

オレがいる」


トランは手から炎を出す




「あ」

「そうか」

「、、」

全員が納得する







下を向き

、、





「、、、」

スタイが考えこむ


少しおとなしくなるスタイ





「どうした

天才水魔法使い」

トラン



「だから!やめてよ!

トラン!」

怒るスタイ


「ははは」



「どうしたのスタイ?」

優しく聞くベルグ




「いや、、、

みんなは男の子だから

、、


温泉に入る時

気にしないでいいけど、、


私、、

その、、」


スタイはある事を


気にしていた






その時






「安心しろスタイ」

優しく笑うトラン




「えっ」

顔を上げるスタイ









「お前の裸に興味はない」

爽やかなトランの笑顔






ドすっ!!




スタイの拳がトランの下腹部にめり込む




「グハッ!

な、な、何故だ、、、

お腹を押さえてうずくまるトラン







「、、」

「、、」

口に手を当て

笑いを堪えるベルグとパル


2人は小声で話す


(バカでしょ)



(でも

トランならやると思った)



(確かに)




ヒソヒソと話す


その2人を

鋭い眼光で睨みつけるスタイ







その後



4人は無事温泉に到着し


ヤリーク火山 

秘湯温泉に入ることに成功する


『スタイ女の子問題』は

トランの炎魔法で結界のような仕切りを作る

という事で落ち着いた。




4人は温泉後

トランが隠し持ってきたフルーツジュースを飲み

剣や魔法、訓練、家族、いろいろな事について

語り合った



、、


その後の訓練合宿は有意義なものになる。




騎士学生時代編


おしまい



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