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眠る少年トラン  作者: たみ
281/345

281騎士学生時代4 合同訓練合宿 夜会





「お前らも何してんだ?」




「僕たちは明日の訓練の打ち合わせだよ」

パルはクラス委員長

スタイは副委員長だ



「大変だな」

同情するトラン

完全に他人事だ


「はぁぁ」

その態度に呆れるベルグ





「それでトランとベルグは何してるの?

教官にバレたらまずいよ、、」

パルが言う




「2人とも聞いてよ!

この頭のおかしい変人が外に出ようとしてるんだ!!

一緒に止めてよ!」




「えっ!!外に?」


「どうして?」

スタイがトランに聞く





「温泉だ!

お前らも一緒に行こうぜ」

楽しそうに笑うトラン




「温泉!」

「!」

一瞬目が輝く2人



「うっ」

頭を抱えるベルグ





「行きたいけど、、、


さすがにまずいよ

僕は委員長だし」

正論のパル




「私も、、」

スタイ





「いや!逆だ!

だからこそ行くんだ!」

堂々と宣言するトラン




「、、」

呆れて上を見上げるベルグ

またトランが

わけのわからない事を言い始めたと








「今日の疲れをしっかり癒やし!

リフレッシュ!!

明日の訓練に集中して取り組む!

これは騎士学生の

俺たちに必要な能力だとは思わないか!?

委員長パル!」

トランがパルを指差す



「うっ、、

確かに


でも少し強引なような、、、」

揺れ動くパル



「パル!この悪魔に騙されたらダメだ!

正気に戻るだ!」

必死にパルを説得するベルグ



しかし悪夢の囁きは続く




「そして!

委員長パル!副委員長スタイ!

クラスのために頑張ってくれている君達には

是非とも日々の疲れを癒やしてもらいたい!!

いや!これはもはや責務だ!

君達はクラスを代表して温泉に入らなければならない!!」

めちゃくちゃな理屈を叫ぶトラン







「確かに、、

そうかも

、、

いや

でも」

スタイも揺れ動く





「ダメだ!スタイ!!」

必死にスタイを説得するベルグ




揺れ動くパル、スタイを見て


不気味に

ニヤリと笑う悪魔






悪魔は懐から

ボトルのような物をだす、、、






「温泉上がりにみんなでコレでも飲もう!

最高にうまいぞ!!」



、、、




「あっ!」



「何その飲み物!?」



「それって王都で今人気の

フルーツジュースだよね!!?」

スタイが反応する

さすが女子だ




「な、なんで

そんな物を持ってるんだトラン!?」

困惑するベルグ


確かに



「こんな時のために

多めに買ったんだ」

親指を立てるトラン

説明になっているのか?






「君!これ

買収じゃないか!」


そんな前から計画されていたのかとベルグ





そして

、、




「、、、


ベルグ

行こう


騎士学生の責務を果たすんだ!」

親指を立てるパル



「行こう


明日の訓練のために!」

親指を立てるスタイ





「、、、」

いつもありがとうございます!


やっぱり!

友達は大切ですね!

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