279騎士学生時代2 合同訓練合宿 魔法訓練
魔法訓練
訓練合宿に参加している
騎士学生全員がグランドに集まる。
アルトール騎士学校 教官ギルが指示をだす。
「10個の的に当てて魔法の正確性を競う
他の学生の魔法を見学し
自身の魔法技術向上に努めるように」
「「「はっ!」」」
騎士学生達が敬礼をする
そして魔法訓練が始まる
20mほど離れた的をねらう
的は10個
中央に当たれば10点
少しそれれば9点
的にかすりでもしたら8点
的に当たらなければ0点
合計点0から100点で競う
学生達が次々とまとを破壊していく
「ニハリールのサリ 86点」
「サヒナールのマタユ 85点」
採点をしているニハリール騎士学校の教官が
合計点数を読み上げていく
優秀な騎士学生達
高得点が続く
的を外す者は誰一人いない
「アルトールのベント 90点」
ざわ
ざわ
(さすがアルトールだな)
(初90代)
(すげ)
「ニハリールのニシ 91点」
(!!)
(また90代来たぞ)
(魔法はニハリールが有利か、、
)
(、、)
その時、、
「、、アルトールのパル 95点」
((!!))
(おい!)
(アルトールやばすぎだろ
魔法もやばいのかよ)
「ははは
なんか目立ってる」
笑うパル
「すごい!
さすがパル!」
スタイ
「ありがとう
スタイも頑張って!」
「頑張る!
ありがとう」
スタイの番がまわってくる
「、、アルトールのスタイ 94点」
ざわつく騎士学生達
「惜しかったね」
パル
「悔しい」
悔しそうにパルを睨むスタイ
「パルがトップじゃない?」
「いやいや
多分この点数じゃトップは無理だよ」
パルは自分が一番という思い上がりは
とうの昔に捨てていた
パルはある学生をみる
同じ方向をみるスタイ
「あー、、
確かに」
そこには金眼の騎士
ベルグがいた
そして
「ア、アルトールのベルグ 99点!!」
「「!!」」
「ヤバ」
「、、!」
ざわつく
「アレがベルグ、、」
「ほぼ完璧じゃないか、。」
しかし
「ニハリール!!
ニハリールのトーマ 99点!!」
「!!」
自慢げに笑うニハリール騎士学校 教官ナユ
ニハリール騎士学生 天才トーマ
ニハリールの看板騎士学生だ
「あれが天才騎士トーマか、、
ベルグと同じとかさすがだね」
何故か余裕があるパル
「確かに
私たちも負けてられないね」
同じくスタイ
しかし
、
、
まさかの事態が起こる
「、
、
、
アルトールのトラン
、
、100
、
100点!!」
採点係の教官が的を二度見する
真面目に訓練に取り組むトランがいた
「誰だトランって!」
「初めて聞いたぞ」
「採点ミスじゃ」
「アルトールのベルグと
ニハリールのトーマは有名だが、、」
またもいっそうのざわつきが学生に広がる
しかし今までのざわつきと違う
なぜか身内のはずのアルトール騎士学生達も
動揺している
「なんでトランが訓練を、、」
「ざわ」
「ホントに、トランか?」
「こ、こわい」
「寝不足か?」
「大丈夫か?」
「ざわ」
「真面目なトランとか
なんか怖いんだけど」
先程より動揺するパル
「確かに
いつも変な魔法で遊んでるのに
いつになく真面目」
同じくスタイ
正直、アルトールの学生達はトランの実力は知っている。
真面目にやればトランがトップだ
だが何かがおかしい
ギル教官も険しい表情だ
自校の学生の活躍だが、、、
まったく嬉しそうでない。
、、
そんな中1人
何か裏があると確信している学生がいた
「トラン
何考えてるの!?」
いち早くトランの異変に気づいていたベルグ
問い詰める
何かある
「いつもどうりだよ
真面目に訓練に励むのは
騎士学生なら当然だろ?」
トランは手を広げてベルグに答える
それを見て爆笑するパル
混乱するスタイ
いっそう警戒を強めるベルグ
「絶対おかしいから!
何を狙ってるの?」
さすがはベルグ
追及は止まない
「点数で負けたからって
言いがかりはやめてくれよ
ははは」
爽やかに笑うトラン
明らかに不気味だ
そしてギル教官
非常に怪しみながら
「、、、
トランよくやった
その調子で訓練に励むように
」
「はっ!教官!
ご期待に添えるよう
励んでまいります!
」
トランは綺麗に敬礼し
どこで覚えたかわからない言葉を
口に出す。
その後、魔法飛距離テストでも
トランは
施設外の結界にあたるほどの
歴代最高遠射記録を叩き出す
この日
トランの奇怪な行動は続いた。
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