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眠る少年トラン  作者: たみ
277/345

277 不気味なクラン



ランキング上位クラン


クラン長

副クラン長

幹部達が一堂に集まる全体会議



「、、、」






「クラン『箱』について

何かわかったか、、、」

副クラン長が話す






「も、申し訳ありません

部下達に全力で調査させているのですが、

、、、

今だ情報が少なく

拠点の場所すら

わかっていない状況でして、、」




ざわ、


ざわ



ざわつく会議室





「やはり、、

簡単には見つからんか、、、

わかっている情報はあるか?

なんでもいい」





「はい!

えー、、、

クランの構成人数ですが、

公式には5人となっていますが、

本当かどうか怪しく」




「どういう事だ?」




「ギルド、情報屋、王都冒険者の誰に聞いても

3人までしか名前が出ません


残り2人の情報がほとんど出てこないのです」





「5人しかいないクランというのも驚きだが、

3人しか情報がないというのも異常だな


3人の情報はあるのか?」





「はい

報告します


その3人は王都ではかなり有名なようで、


まず1人目は

アルホというAランク冒険者です

王都の古代種襲来で活躍した冒険者で、

とてつもない実力の持ち主だと噂されています。王都ギルドではかなりの信頼があるようです。クラン『箱』とギルドとの調整役もしているようです。

何を調整しているかはわかりませんが、、、





「古代種襲来で冒険者が

活躍したと聞いていたがクラン『箱』の

冒険者だったか


5人しかいないクランに

いきなりAランクか、、、

こいつが主力のようだな」


副クラン長


沈黙する幹部達




「2人目ですが、、、

バルカという冒険者です

この冒険者も、、Aランク冒険者です」




「なっ!」


「!」



「嘘だろ」


驚愕する一堂




「バルカという冒険者ですが、

先程のアルホという冒険者と同じで、

古代種襲来で活躍してます。

多数の冒険者から聞いた話しでは

魔物を跡形も無くバラバラにする程、、

恐ろしい破壊力があるようです。


得体の知れない能力も持っているようで、、

目的の魔物を一瞬で見つけるとか





「、、、」



「、、」



、、



押し黙る一堂





「さ、最後ですが、

クラン長のトランという冒険者です

、、この、、

この

冒険者もAランクです



「、、」



「、、」




信じられない情報が続き


唖然とする幹部達





「トランという冒険者ですが、

クラン『箱』の中で1番謎の多い存在でして、、

幽霊のような冒険者です


活動記録はあるのに

目撃情報がほとんどありません

ギルドに極稀に現るそうですが、

半年や1年に一回現るかどうかというほどです、、、

依頼の達成速度は驚異的に速く

また、討伐依頼しか受けないという情報も

、、、

ホントがどうかわかりませんが、、

普通の冒険者には見えないらしいです

意味がわからなかったのですが、、


 



「、、、、」


、、





「不気味だ


5人中

Aランクが3人、、、」




「あとですね

これも噂程度の情報なんですが、、、」



「なんだ?」



「クラン『箱』は

クラン立ち上げ当初から1年ほど


クラン長のトランという冒険者1人で

運営していたようです」




「なっ!1人!

何を考えているんだその男は、、


正気か!?



「、、、クラン『箱』は

1年に1人ほどのペースで

構成人数が増えているようですが、、、


どのような経路でAランク冒険者ほどの

人材を確保しているかは不明です、、


ギルドには募集の張り紙などは見当たらず、

、、

基本的に新規冒険者の募集は行っていないと

聞きました。」




「確認できている冒険者ですら

全員Aランクか、、、

出鱈目な戦力だ

上位クランよりよほど危険だな、、、



「表では情報がほとんどなく

世間的にはまったくの無名に近いクランですが、

五大クラン、上位クラン達からは注目を集めているようです」





「これほどの冒険者がいれば

当然か、、、


残りの2人が気になるな、、、」





「、、、」





「なんでもいい

残り2人の情報はないのか?」





「、、、

確かな情報ではないのですが、、」




「それでもいい

話してくれ」




「、、、はい

情報屋の話しでは

クラン『箱』の残り2人は

人ではない可能性があると、、、」





「は?

どういう事だ」




「残り2人は

クラン『箱』の『生物兵器』

『秘密兵器』と呼ばれているらしく

、、、






「なんなんだクラン『箱』は、」




(クラン『箱』は不気味すぎる


Aランク冒険者が3人もいて、

まったく表に出ようとしない


『兵器』と呼ばれる構成員、、


目的も不明

ただ静かに依頼をこなし

裏で身を潜めるクラン、、)

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