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眠る少年トラン  作者: たみ
274/345

274 伝説の冒険者




ヤマと一緒に『緑竜』の本部に到着するトラン



「オレはここまでしか入れないんだ


あとは幹部の方が案内してくれる」



そこには


王族が住むような巨大で豪華なたてもの




ヤマと別れるトラン




『緑竜』幹部が現れる

首からさげる金色のギルドカードが輝いている


Aランク冒険者


ただ歩いているだけで

その冒険者がただものではない事がわかる






「、、、」








「この先でミーゼ様がお待ちです」




トランは部屋に案内される




重厚な扉




「、、、」






中に入るトラン









1人の女性が目に映る


白い肌に少し緑がかった銀髪。

瞳はエメラルドのように輝き、

見るものを惹きつける。







「突然呼び出して

悪いわね」


ミーゼが口を開く



「いや

大丈夫だ」



ミーゼはそのエメラルド色の瞳でトランを

観察する



向き合うトラン



(冒険七王、、、

化け物しかいないのか

ヤラクにナハラサ、、

この『緑竜』のクラン長)





「面白い子ね

ヤラクが気にいるわけだわ」




「ヤラク?

知り合いなのか?」





「知り合いというか、

、、

まぁいいわ

本題に入りましょう

困っているんでしょ?




「ああ

故郷で疫病が発生した

薬の原料の薬草が大量にいる


人手を出してほしい」

全てを話すトラン





「あなたの故郷って?」




「『箱』だ」

即答するトラン



「ふふふ

サラフ地区出身を隠すきはないのね」



「バレてもたいして困らんからな」

トランはいつもどうり眠そうな目で答える


そもそもクラン名を『箱』にしている時点で

隠す気はさらさらない



「、、、」

沈黙するミーゼ






「、、、」







「あなた

ヤラクに会ったんでしょ」

ミーゼが突然話題を変える



「ん?、、

ああ

帝都ギルドを破壊して

わざわざ会いに来てくれたよ」

一瞬戸惑うトランだが、

皮肉たっぷりにこたえる




「あのバカ獅子

全然成長しないんだから」

呆れるミーゼ



「、、、」





「ヤラクに会った感想は?」






「二度と会いたくないな」

真顔のトラン






「ふふ

あははははっ」

大笑いするミーゼ





「、、、」

何がそんなに面白いのだろうと思うトラン






「あなた最高ね

気に入ったわ



Cランク以上の冒険者を200人

あなたの採取依頼に回すわ


これで大丈夫そうかしら?






「200!!

、、

十分すぎるくらいだ


ホントにいいのか?」

驚くトラン




「もちろん

あなたのクランには

仲間を助けてもらった恩もあるし」



「、、、

助かる」



そしてトランは

ミーゼに頭を下げる


少し力の抜けるトラン








真っ直ぐに頭を下げるトランに


ミーゼは、、、






「私が困った時は

助けてね」

笑うミーゼ





「ああ

必ず」





「ふふ」






、、




◆サラフ地区の疫病 


クラン『箱』 の協力5人

王都ギルド冒険者の協力 60人


そして

五大クラン『緑竜』の協力 200人

により


当初の予定だった5000人分の薬は

、、


予想を遥かに上回り


7000人分集まることになる。






無事、サラフ地区の疫病はおさまったのだ





王都冒険者たちの活躍によりサラフ地区

の多くの住民が救われた


サラフ地区の人々は

冒険者たちに感謝し


ノブラ一家を中心に六家から

冒険者たちに

感謝と感謝の品々が送られた。



そしてノブラ一家頭『箱の王』ドンは


王都冒険者ギルド

、アリサ、

五大クラン『緑竜』長 

ミーゼに


直接感謝をつげる









サラフ地区=『箱』の

手のつけられない荒くれ者達

家族を救われ

仲間を救われた


この出来事より


王都冒険者と友好関係を結んでいく




サラフ地区の人々は


この出来事を

いつまでも忘れなかった




◆11章 おしまい

メリークリスマス!

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