273 五大クラン『緑竜』
「アルホさんかバルカさん
いますか!」
慌てるアリサがクラン『箱』の拠点に現れる
「バルカは採取に行ってます
自分ならいますよ」
アルホが顔をだす
アリサの横に
見た事のある冒険者が、、、
「あっ!
ヤマさん!」
「アルホくん!
久しぶりだ!
あの時は本当に世話になった
今日は力になりたいと思って来たんだ!」
アルホとバルカが助けた
五大クラン『緑竜』のヤマが現れた
部屋を移動し
トランも合流する
ヤマが切り出す
「どういう状況なんだ?」
「自分達の故郷で疫病が発生していて、、
薬に使う薬草が大量に必要なんです
、
、
」
事情を
アルホが説明する
「王都冒険者の協力で今500人分ぐらいまでは集まったが、、
あと5日、よくて2000人分がいいところだ」
トランが追加で説明する
「状況はわかった、、、
人手がいるんだな」
真剣な表情のヤマ
「なんとかできそうなのか?」
トラン
「オレはこれでも
五大クランだ
人手が出せるように
幹部に直談判してくる」
「助かる!」
「ありがとうございます!」
頭を下げるトランとアルホ
「当たり前だろ!
クラン『箱』が無けりゃ
俺は今頃あの世だ
ははは」
ヤマは笑う
期限は刻々とせまる
、
、
、
、
次の日
また五大クラン『緑竜』のヤマが現れる
その表情は、、、
信じられないような
顔色は白く
明らかに様子がおかしいい
「ヤマさん
、
、
」
「、、、」
ヤマの様子がおかしい事に戸惑うアルホ
「あ
あ
アルホくん
トラン殿、、」
様子のおかしなヤマ
幽霊でもみたような
「人手の件、どうでしたか?」
恐る恐る聞くアルホ
「人手は出してもらえそうなんだが、、
、、」
「ホントですか!
ありがとうございます!」
喜ぶアルホ
「何か問題でも起こったのか?」
ヤマの様子がおかしい事に
問いかけるトラン
「いや、、
問題ではないだが
いや、
ある意味大問題か、、
」
「ん?」
「信じられないだが、、
ミーゼ様が
、
、
トラン殿に会いたいと」
「ミーゼ様?」
「??」
、
、
、
「ミーゼ様は、、、
オレらの
、、
『緑竜』のクラン長だ
伝説の冒険者
冒険七王に名を連ねるお方だ」