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265 隠し箱
「戻りました」
「どうだ」
「来るそうですトラン
元気そうでしたよ」
「、、
そうか
それは何よりだ」
「、、、」
「懐かしいなトラン」
「ゴミ山から出てってから
帰ってませんもんね」
「そうだな
あのバカが」
「まさか騎士学校に
行くとは思いませんでしたが」
「、、
あの時はみんなで笑ったな」
「そうですね
ノブラ一家が騎士団に入るかもと
本気で心配しました」
「、、、
アイツはそんな奴じゃない事は
わかっていたが、
外の噂を聞くと相変わらずみたいだな」
「そうですね」
「待ち遠しいな、
、
、
ゴミ山の王」
サラフ地区『箱』の地下には
地底都市が存在する
◆古代地底都市ノーブラル
その存在は秘匿とされ
ノブラ一家の一部の者しか知らない。
都市中央には王の間が存在し
周りには四つの柱がたつ
四人の死神が守護する
中央の玉座
人が座ると思えない巨大な玉座
その玉座に座る
箱の王:ドン・トルン・ノブラ